ヘボゲーマーかくれねこの活動メモ

だいだいXM(エチゾチック・マター)もとい某位置ゲーのせいで興味無かった筈のスマホ・タブレット向けゲームアプリのほんの一部に心を囚われてしまった毒吐き閑人。更新は不定期且つ気力の有るときのみなので悪しからず。

XMとピクブルと邪推

当記事はIngress & Wayfarer(その1) Advent Calendar 2021の12月11日分の記事です。
※当記事は完全に妄想だらけのネタ記事です。くれぐれも真に受ける事の無いように!!

今年(2021年)3月にNianticと任天堂双方から開発中のアナウンスがあり一部地域でオープンβテストが行われていたNianticのピクミンアプリがその後どうなったかというと、今年10月27日にな唐突にピクミンブルーム』というタイトル名の発表そして正式サービス開始の報と共に日本国外の一部地域で配信開始され、11月1日に本邦でも配信開始となったのは周知の通りだろう
個人的にはIT技術としてのメタバースをdisり「リアルワールド・メタバース」なるパワーワードを掲げるNianticのやろうとしている事には相変わらずどうも不安しかないどころか「ダメなんじゃなかろうか」という感じしかして来ないのであるが、それでもNianticの裏側にいる諜報機関NIAのIngressエージェント末席でもある自分は『ピクミンブルーム』略してピクブルの発表動画を見て、もしやこれは「陣営戦のないIngress」なのではと思いナイアンの事だけに作動不良が頻発するのも覚悟の上でそれを自分の端末にインストールした。
そして思った通りアプリの内訳は『IngressPrime』や『ポケモンGO』やピクブル配信開始後にサービス終了の報があった『ハリー・ポッター:魔法同盟』といったNianticのアプリと同時に動作する事が出来るのだがバグも多いナイアンアプリの事だけに画面が落ちたりと固まったり端末が異常発熱したりといった作動不良が頻繁に起こる「陣営戦のないIngress」であった。IngressエージェントやポケGOトレーナーによるいがみ合いやトラブルの話を他人事として聞くのももうこりごりだからなあ
……

「マリオのお父さん」は実はセンシティブ(XM的な意味で)なのだろうか

ところでピクブルの発表動画を見て、まさかというより彼が登場してもおかしく無いわなあと思った部分がある。そう、任天堂のスーパーレジェンド級クリエイターにしてアニメ版ポケモンにおけるグリーンことシゲルの元ネタでもある人物、ミヤホンこと宮本茂が直々にメッセージを伝えている部分である。「あれ?? もしかしてこれ、ピクミンシリーズにも関与したレジェンド級スタッフが関わるも商業的に芳しくなかった『Wii Music』の時同様に所謂死亡フラグを立ててしまったというオチにそのうちなるのかな?w」と思ってしまったのはさておき、ピクブル発表動画における宮本茂の話す内容はTwitterであれば即刻「お前は何を言っているのだ」というミーム画像がリプ欄で貼られる感が……いや、実はミヤホンってXM(エチゾティック・マター)の感受性が強いセンシティブ(能力者)だったんじゃないのかと言いたくなった
youtu.be
何しろ上の動画の中で宮本茂はこう言っていたのだ。

さてみなさん、地球上には人の目には見えないピクミンという不思議な生き物がいます。
あなたのそばにもいるんですよ。
そしてこの『ピクミンブルーム』では、スマートフォンを通してみなさんもピクミンを見ることが出来るようになります。

おいちょっと待て、自分達はもしかして日頃からピクミン踏み潰して生きとるんかい?!!!wと言うかピクミンシリーズの舞台である惑星PNF-404とはやっぱりこの地球か?? と思ったが、まあ地球上といったところでピクミンが生息しているのはどうせアプリ上で何とか状況を把握できる1218世界と接している平行世界の話だろうし無問題と言えば無問題か。というかこのアプリ、ピクミン達のいる平行世界に干渉することが出来るスキャナーではないのか……?! と思ってしまった。
しかし、かつてほぼ日刊イトイ新聞が任天堂の広報的な事をやっていた特集ページ「樹の上の秘密基地」にて2002年に掲載されたピクミンについての糸井重里と宮本茂の対談を読むと、どうやらピクミンは足元にいるかもという認識に宮本茂だけでなく『ピクミン』制作スタッフも至っていた模様なのである。

宮本 ぼく、このゲームをどんなふうに遊んで欲しいですかと言われたときに、よく言っていたのが、花札を一生懸命やってると、お風呂に入っていても、短冊が湯船に浮かんでるような気になりますよね、っていうこと(笑)。熱中したりすると、ね
糸井 (笑)
宮本 そういうふうにして、ピクミンが見えなあかん、と思ったんですよ。お風呂に入ったらピクミンが浮かんでるし、庭歩いてたら足下にピクミンがいる。    わかりやすく言えば「このゲームをやったあと、歩いていたら足下にピクミンがいて、踏みそうになる」ふうになるものをつくろう、と。    ……スタッフには、そういう精神論が多かったかな(笑)
宮本茂と糸井重里「ピクミンをめぐる対談」その6 足元にピクミンがいる。

これはNianticがIngressで掲げた、「あなたの周りの世界は、見たままのものとは限らない」("The world around you is not what it seems.")に通じる見方だろう。恐らく宮本茂をはじめとした任天堂のクリエイター達の多くはやはり元々XMの感受性が強いかどうかしていてNIAであればエキソジェナスと見なすような自ら意思を有する存在を薄々と把握するところまで行ってしまったのではないかと邪推してしまう。そのひとつがピクミンというゲームコンテンツの主題として語られてきた、「虫のような植物のような不思議な生き物」だったのではないか。任天堂はその生物を主題にした物語を創るにあたって「PNF-404」なる地球を思わせる舞台を用意し、その内容をピクミンより一回り大きい他の惑星の人類を主人公にした異郷訪問譚にしたのだろう。つまりピクブルで把握出来るピクミンこそが本来のピクミンであり、一寸法師な宇宙船乗りオリマーの物語はやはりフィクションに過ぎないのかもしれない。
Ingressエージェント末席としてはNianticがポケモン以外の任天堂系コンテンツを利用するのにピクミンを持ってきた事はちょっと意外だったが、但しピクミンは任天堂のコンテンツ四天王のうち最も最弱なのでまず生贄になるのがやっぱりそれだったのかな感は今でもある。しかし自分はピクミンというコンテンツが宮本茂にとって現時点での実質最後の作品であるという認識を持つまで「MOTHERシリーズやF-ZEROシリーズやスターフォックスシリーズやメトロイドシリーズ同様スマブラシリーズでその存在を延命したゲーム」という認識しかなく、それ故に後に『ピクミンブルーム』という名前が与えられる事になるアプリが開発中であるというNianticと任天堂からのアナウンスの少し前にUSJのスーパーニンテンドーワールドで物理的に再現されたマリオの世界の造形にピクミンが混じっていたという件を知った時に少し驚くも正直違和感は無いなと思ったのである。何しろピクブル以前のピクミンシリーズの主人公は『ピクミン3』及びその移植+a作品である『ピクミン3デラックス』を除き名前からしてマリオと真逆のキャラとして描かれてきたオリマーなのだから。
因みにピクミン以外の任天堂コンテンツに目を向けると、『とびだせどうぶつの森amiibo+』やポケ森こと『どうぶつの森ポケットキャンプ』において独自のAR撮影機能を実現したどうぶつの森シリーズがあり、そのアイコンキャラのひとつであるとたけけはその影響がテクトゥルフを彷彿とさせる存在であり、その現実世界での影響については前の記事で書いた。最も自分はとたけけについては他ならぬテクトゥルフだろうと見ているが。
kakureneko-memos.hatenablog.com
それにも関わらずNianticによる新たなARの実験場として開発したアプリの題材に選ばれたのはどうぶつの森ではなくピクミンであった。

twitter.com
www.eurogamer.net

"We did experiments with a lot of other Nintendo IPs, but famous IPs don't always mean the best fit for what our goals are, and the experience we wanted to deliver," Katayama continued. "Out of all the prototypes and demos we made, we saw Pikmin fit and balance those goals and the vision we had."
Nintendo and Niantic's Pikmin Bloom is a mix of gardening, scavenging, scrapbooking and Pokémon(Eurogamer記事)

なぜそうなったのかは、ピクミン以外の任天堂のコンテンツがナイアンが新たに制作していたアプリの目指す方向性と合わなかったというのもあろうが、やはりピクミンが任天堂のフラッグシップコンテンツで最も最弱だからというのもあろう。任天堂はピクミンというコンテンツの未来をNianticとその背後にあるNIAとそしてARとXMが秘めている可能性に賭けたのだろう。それが宇宙船乗りオリマーの物語への天啓を与えてくれた、任天堂のゲームクリエイターがピクミンと呼び始めた「虫のような植物のような不思議な生き物」への恩返しのつもりだったのだろう。

ところでピクミン達に何があった?

そして11月1日の本邦でのピクブル配信開始後ダウンロードして早速始めてみたのであるが、いきなりのピクミン全滅ならぬ全休眠という展開からのスタートである。
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こんにちは! Pikmin Bloomへようこそ!
この世界には、 実は「ピクミン」という、動物のような、植物のような、小さくて不思議な生き物がいます。

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ピクミンは人の目では見えませんが、 あなたのスマートフォンを通して見ることができます。
しかし今、多くのピクミンが 「苗」へと姿を変えて眠ってしまいました。

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元の姿を取り戻し、ピクミンで賑わう世界にするためには、あなたの助けが必要です。

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これは、ピクミンの苗を育てることができる特別なバックパック、「プランターパック」です。
植えた苗は、あなたが歩くことで生まれる「歩数エネルギー」を吸収して成長します。

チュートリアル時の最初の説明から察するに、後にピクブルで把握可能となったピクミン達の住む世界におけるピクミンは任天堂作品で描かれてきたそれと異なり、その身に何かあればカブやレッドビートやラディッシュのような鉢状の殻を作って休眠状態──ピクブルに於いては便宜的に「苗」と呼んでいる──になる性質があったのだろう。そしてNIAがは任天堂からの情報を元にピクミンのいる世界に干渉し始めそこにおけるXM研究を開始したは良いが、それによってあまりにも多くの休眠状態に陥るピクミンの個体に遭遇したのみならずピクミンの頭部の葉状の器官が蕾状になった後何らかの要因で花状の変化した後に散布された破片──便宜的に「花びら」と呼んでいる──から生じる植物の存在がピクミンの生活環境の維持に良い影響を与えていたなど事も判り、何しろその世界の生態系はピクミンの活動ありきのものだったということまで判明しこのままではやっていることがただの環境破壊でしかなく人為的にでも良いから無理矢理生態系を再構築しないと大変不味いことになると解決策を模索するうちに、ピクミンが休眠状態から回復する為には外部からの何らかのエネルギーを必要とする事が判ったのだろう
そのエネルギーを人工的に生み出す為に開発されたのがプランターパックの元となる技術で、それを効率良く起動させる手段として現生人類であるホモ・サピエンスの歩行が最も適していたのでバックパックタイプ型デバイス「プランターパック」にして、後はそれを誰かが背負って歩けばよくピクミンの生育環境に必要な花はその発生源をピクミンから集めて手当たり次第植えていけば良いとなったのだろう。
しかしそのプランターパックを1218世界はじめとする他のマルチバースに物理的に持って来ることは出来ず、ならばどうするか。
そこでNIAが着目したのが任天堂独自のアバター・Miiであろう。世間ではピクミンはあくまで任天堂のゲームコンテンツという認識に過ぎず、アバターとしてMiiを使うことは任天堂側にとっても何かと好都合でしかない。しかしユーザーが現時点でMiiを利用するにはニンテンドーアカウントが必須で、それ故『ポケモンGO』でもやらなかったニンテンドーアカウントとの紐付けを承諾したのだろう。任天堂はそのくらいのことはNIAによるXMに関する技術を手にするための代償として決して安くは無いとしても「十分お釣りがくる」と判断したのだろう。勿論ニンテンドーアカウントを持っていない人にも考慮してアプリ側にも少数ながらアバターの外見の選択肢を用意しておけばよい訳で。
後は、万が一ピクミンの群れが攻撃してくるような事があってもある程度耐えられるアバターを用意すればいい。しかもそれを満たすにはホコタテ星やコッパイ星の住人と同じ大きさでは頼りないが何も1218世界の人間の大きさを用意する必要もない。最もピクミンには「発生時や休眠状態からの回復時に引き抜いた者に対して絶対的な信頼感を持って付き従いやすい」という特性があるのでアバターが休眠状態から回復可能となったピクミンを引き抜き続ける限り攻撃される心配はないが、そこはNIAが今まで培ってきたシミュラクラやリモート・パーティシペーションについての研究とそれに関する技術が応用されたのではなかろうか。
だがそこは我らが恐怖のうっかり大王NIAの事、恐らく1218世界における「エピファニー・ナイト(啓示の夜)」をピクミンの住む世界でもやらかしたのではなかろうか。そういえばピクブルの正式サービス開始が発表される少し前にNianticや任天堂が提供するゲームアプリのAndroid版がサービス終了が決定していた『ドクターマリオワールド』を除き悉くほぼ同時にダウンしたというトラブルが起きたことが有ったが……いや、でもあれはやはり1218世界の事象に過ぎないであろう。しかし、幸いな事にそれによって一時の眠りについた多くのピクミン達を再び目覚めさせ、ピクミン達の住む生態系を再構築する術は既に出来ている。
そしてピクミンが頭部の先端にある葉状の器官を花の形状にするのにはエキス(ネクター)と呼ばれる液体が必要であるがこれが他ならぬXMの集積物であったのだろう。ならば1218世界のポータルネットワークをピクミンの住む世界に反映させてXMの流れをコントロールすれば良い。その結果恐らく本来は何らかの要因で出現していたビッグフラワーとキノコの出現場所がIngressにおけるポータルの場所と一致するようになったのだろう

ポストカードにXMを巡る思惑を乗せて、そしてデコピクミンとは一体何なのか

しかし謎なのはビッグフラワーとキノコの出現場所はIngressポータルの一部であるにも関わらず、ピクミン達が何かと拾ってくるポストカードや同一個体のピクミンから「花びら」を集め続けた後にピクミンが「デコピクミン」になるために苗として眠っていた場所にわざわざ出向いて拾って来るシールやクローバーやボトルキャップやコック帽……じゃなくてローストチキンの端につける紙や樹脂フィルム製の飾り(マンシェットやチャップ花と呼ばれているもの)といったもの類いである。本来ああいうものはピクミンの住む世界には本来無かった筈ではと自分は見るのだが、NIAが任天堂の助けを借りつつXM研究をするうちにピクミン達に冗談半分で与えてみたら案の定ピクミンが興味を示したとかそういうオチだったのでは無かろうか。それに対してポストカードは恐らくポータルネットワークに関わる研究目的の為の者でピクミンの「おつかい」に反応して自動的に各ポータルから出現できるようにし、またピクミンがポータルネットワークを利用して各ユーザーの元に一時的に移動出来る為のものにしているのだろう。
休眠状態の苗の発見地の情報を管理するに当たりGoogleMapやOpenStreetMapに登録されている情報を利用し、休眠から目覚めたピクミンから「無理矢理花びらを集め続けた事のせめてものお詫び」として苗として眠っていたその地点に因んだアクセサリーを用意し、苗の存在を把握したと同時にその地点にアクセサリーをプレゼントボックスに入れて置いておくようにしたのではないか。後は苗をプランターパックのスロットにセットしている間にでもそのピクミンがいずれ眠っていた場所に一度帰るように「吹き込んで」やれば良い訳で
ただもしそうであるならば最初からデコピクミンとして目覚める「大きな苗」は一体何なのかという話になるが、恐らくピクミン全個体休眠という事態が起きる前にNIAと任天堂によるXM研究によって強制的に休眠させられた個体なのではなかろうか。そういえばニンテンドーアカウントの初回連携で入手出来る大きな苗の中で眠っていたピクミンは(そしてそれ以外に入手する術がなく同じ苗は二度と入手不能である可能性が高い)マリオの帽子のチャームを被った京都の任天堂本社の位置情報が紐付けられたデコピクミンなのである。
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そして陣営争いなきIngress=ピクミンブルームと共にある日々は暫く続く

恐らくだいたいNIAと任天堂のせいでIngressポータルが反映された地点に出現するビッグフラワーであるが、これも当初は双葉の苗の状態で、そのままでは何も起きず各ユーザーがピクミンを引き連れて一緒に花を植えることで漸く成長するのである。そしてビッグフラワーひとつが花を咲かせるのに必要な花を植える本数は300本だが、元々はそれにもばらつきがあったものがポータルネットワークを介したXMによるコントロールで300本植えれば確実に花を付けられるように調整しているのだろう。実際、花を植えていくうちビッグフラワーが苗から急激につぼみに成長した後や閃光と共に花を咲かせた後にその上に降り注ぐ光の花吹雪はかなりXMと思われる何かを感じるものだ。
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だが良く判らないのはビッグフラワーを咲かせた後に出現したり、ピクミンを引き連れて移動中にピクミンがどこからともなく拾ってくるエキスの元になるフルーツの存在だ。そもそもエキス自体もXMの集積物であるのならばそのまま地上に出現すればいい筈で元々はそうであったのだろうが、それでは生態系再構築が効率よく進まないと見て、1218世界をはじめとしたホモ・サピエンスが暮らす世界の果物を模した形をXMをコントロールすることによって与え、ピクミン達をおつかいに出すことで回収しピクミンが花びらを生成するためのエキスを確実に入手出来るようにしたのではなかろうか。

ま、ここまで全てIngressエージェント末席の邪推、というか妄想なんですけどねw

そういう訳で、元々陣営争いなきスキャナーがあれば……と思っていた自分は暫くの間文句を言いつつピクブルのアプリを開き、ピクミン達を連れて歩く日々が続くのだろう。まあそれがこのアプリのサービス終了まで続くのか、それともどこかであっさり飽きてしまうのかは任天堂案件だけに「天のみぞ知る」というより、「天にすらわからぬ」のかもしれないが。