ヘボゲーマーかくれねこの活動メモ

だいだいXM(エチゾチック・マター)もとい某位置ゲーのせいで興味無かった筈のスマホ・タブレット向けゲームアプリのほんの一部に心を囚われてしまった毒吐き閑人。更新は不定期且つ気力の有るときのみなので悪しからず。

わざわざプレイする価値も無いと思っている「売れたクソゲー」のサントラを自分が大ウケした曲の為だけに買ってみたのだが

先週(いやもう先々週か)のはてブロ公式お題「買ってよかった2024」でUPしようとしていた記事だが、途中で書くのを止めていたら週が変わってしまったどころか年が変わってしまった。でもそのまま書く事にしたw

前の記事で、記事内容から脱線していると解っていてもこう書いた訳で。
kakureneko-memos.hatenablog.com

いずれにせよ『スプラトゥーン3』というゲームへの評価及び現時点におけるスプラトゥーンシリーズというゲームコンテンツへの評価は、未プレイ勢そしてゲーム制作はおろかゲームそのものの事など全くわからない者から見てもマトモなMMOの制作・開発・運営が出来ないという事がかの作品群で露呈したのではとしか思えない任天堂自体の元からの技術面の程度やスタッフの素質等と言った諸要因が絡まり合ってマイナス方向に陥った結果、最早「音楽案件以外取り柄無し」という評価で良いだろうとまで言っても言い過ぎではあるまい。

実はここまで書いた理由のひとつが、『スプラトゥーン3』をプレイしていないどころかそもそもNintendoSwitchすら買う気もなく、自分の嗜好もあってプレイする気も無い上に、発売後間も無くゲームの質が問題視される案件が色々聞こえて来た挙げ句に怒りマシマシなスタッフに対する脅迫文を大量に送りつけた拗らせファンが逮捕されるという事態にまで到ってもなおファンの怒りが収まっていない模様という事が伝わってくる時点でスプラ3は「売れたクソゲー」という事で良いんじゃないのかと思うようになったからである。
まあ正直なところ「触れない事で人生を損しても構わないからスルーしても良いもの」の中にスプラシリーズを入れたいと思っているに過ぎないのだろう。というのも、スプラシリーズについては(そもそも全てのゲーム音楽はネタ曲に過ぎないという大前提の上で)『シオカラ節』を筆頭に劇中曲に所詮ネタ曲だと割り切ってもなお割と魅力的なものが多く、自分が以前から旧Twitter・Xで緩く擦っているどう森シリーズそして『Wii Music』に関与したコンポーザーのひとりの“現在地”という事もあって大変緩く追っているからだ。
それにしてもスプラ3のゲームの質への怒りから任天堂に常軌を逸する量の脅迫文を送りつけてきた行為に対して社員がかの京都アニメーション放火事件を連想して恐怖に陥るとか、そりゃ「近所」で起きた凄惨な事件だった訳で気持ちは大変わからんでは無いのだが、件の脅迫文を送りつけていた者はプロデューサーの野上恒氏以下スプラシリーズ主要スタッフが白衣を纏い「遠い未来の不思議な海洋生物を研究している者達」という茶番を演じて登場する公式イベントを狙うという由の事まで書いていた訳だから、もし実行されようものならテロ事件としては制作スタジオのみに対するもの以上にヤバい事態になる事ぐらい想像が付きそうな筈なのにその程度の認識かいな(まあ無理もなかろうが)、という感が半端無いのである。
www.kyoto-np.co.jp
もっとも、一連の脅迫文がきっかけでNintendoLiveの開催中止が決定した背景には一昨年の10月以降のイスラエルによるパレスチナ蹂躙の口実となったハマスによる対イスラエル武力抗争の一環としてのレイム音楽祭「スーパーノヴァ」でのテロ事件の影響も幾らかあったのかも知れないが。
え?「ゼルダシリーズのスタッフならあのような事にはならない」? ゼルダの伝説シリーズバグのデパート状態なのをRTA等で面白がられているような作品群の筈では?wそしてあれらも、後述するがサウンドディレクターの「やらかし」からのプロデューサーがとんだ恥を晒したというオチが「任天堂スゴい」ネタ的に消費され続けているゼルダの伝説 スカイウォードソードを筆頭に音楽含めたサウンド案件が過剰評価されている向きがあるのでは。そりゃ例のやらかし曲たる『女神の詩』がゲーム音楽として良く出来た曲なのは否定しないがwまあゼルダスカウォは後に『シオカラ節』を作曲した方が関与した作品のひとつであるしスプラ2までのサウンドディレクターもゼルダシリーズに関与してきたコンポーザーのひとりな訳で、スプラシリーズに関して「ゼルダシリーズのスタッフならあのような事はならない」となったのは結局音楽案件ぐらいだったという答えが既に出ているとも言えるのでは。

スプラシリーズに関する自分の評は先述の通りとして、大変緩く追っていたが故に知って「任天堂の大馬鹿野郎www」と大ウケした『スプラトゥーン3』の劇中曲がある。スプラ3に登場するキャラ「すりみ連合」の内輪揉め案件を事の発端を作ったメンバーのひとりであるマンタローが作曲して世に出したという設定の曲『鉄槌ピシャゲルド』である。

www.youtube.com
この曲のノリもよく考えたら何時もの任天堂という感じはするのだが、歌詞・設定とセットで任天堂作品の曲としては希代の名曲かつ迷曲であるネタ曲となったのでは無かろうか。そしてこの『鉄槌ピシャゲルド』が収録されている公式サントラCD『 Splatoon3 ORIGINAL SOUNDTRACK -Ordertune-』が昨年12月11日に発売となったのだが、
ebten.jp
今年の10月末に突如サービス開始となった任天堂作品楽曲の公式サブスクアプリ『Nintendo Music』への収録はまだ先であろうと見ている上に公式動画では収録されていない歌詞部分を知りたかったのと、当初からスプラファンの間では任天堂スタッフが演じているのではという見方が強いが(ファンですらない自分もそう見ているのだが)現時点で公式から全く公表される様子の全くないマンタローの声の役の方に関するヒントが無いかと思って購入してきたのである。
正直なところプレイする価値も無かろうと思っているゲームのサントラの事なので、曲の大半には元から思い入れなどなく自分が気に入った曲は大変限られている。が、結論からいうと任天堂が自社作品の音楽案件をどう考えているのかという事を確認出来た意味でも「買ってよかった」である。

付属のブックレットを見た限り、結局マンタロー役が誰だったかは判らなかった。そして掲載されているスタッフクレジットは楽曲ひとつひとつの作曲者が判明しない大変残念なもので、音楽案件にかなり力を入れているゲームコンテンツの筈なのに何故こうなったと文句を付けたくなるレベルである。

そしてこのスタッフクレジットから判るのは『鉄槌ピシャゲルド』の作曲者はすりみ連合のキャラ曲作曲担当でもあるスプラ3のサウンドディレクター須戸敏之氏。スプラシリーズに関与されるまではバンブラシリーズや非ゲーマー層向け作品群に関わっていた方である。
w.atwiki.jp
そして今年の9月に開催されたゲーム内イベント「グランドフェスティバル」にて公開された『タイム・トライブ』『グランドシオカラウルトラミックスモダン』の作曲者も彼である。
因みに『タイム・トライブ』は歌詞及び意訳が公式ページにて公開されているが、
www.nintendo.com
その歌詞意訳を見るや、

果てしない 時間の交差の中で
ぼくらは炎をつないでく

という、サビでも繰り返される歌い出しの一節からして「スプラトゥーンというゲームコンテンツをここで終わらせてたまるか」感が物凄いだけでなく、

ずっと キミと歩いてた
いくつもの 奇跡を見てきた
はじめは 何もなくて
アタシたちの後に 道ができて

誰かの道しるべに
アタシたちが なるなんて
あの頃 想像できた?

すれちがう 無限の命のプリズム
きみの輝きを 見つけ出す

そうさアタシは リアリスト
今を生きる つかみ取る
手に入れた 世界の頂点
言わせてもらえば ただの通過点
叩きつけるぜ Answer
ぶち込む 言葉のBanger

人生クソだの 運がねぇだの
それで守れたか? 自尊心
ビビって そつなく つつがなく
それで満足?
ビビッドに塗りたくれよ
オマエの魂のビートで

(やりたいこと山積み いつやります?)
(今だろ!!)

ほとばしる 無限の命の鼓動
響き合って 強く輝く

逆境 苦境は 朝めし前
最強連合のお出ましや!

強さのヒミツを知りたいか?
決して折れない 砕けない絆

遠く遠く 旅の果てに
終わりの時を 見るのだとしても

キミと辿った道は
永遠に輝きつづける

希望を胸に宿していれば
いつかみんなで見つけ出せる

巨大な時の流れの中で

……といった、どうみても脅迫文送付事件に対するイカ研ことスプラシリーズスタッフからの返答そして決意表明だけでなく

言葉 歴史 キラキラリ
想いを伝えるため 受け継がれた唄

(↑ゼルダシリーズ:シリーズ初期から歌が物語に関わっている作品が結構あったりする。)

重なり合う バイナリースター
何があっても きっと平気さ
重なり合う バイナリースター
きみとなら ずっと無敵さ

(↑スーパーマリオシリーズ:バイナリースター=連星だが、「2つの星」と解釈すると、スーパースターによって無敵モードになれるマリオとルイージと解釈することも出来よう。)

胸の高鳴り 羅針盤にして
迷宮 魔窟へ いざカチコミじゃ!
立ちはだかる魑魅魍魎
見事 さばいてみせましょか

(↑ゼルダシリーズ:まあだいたいこんな内容のゲームである訳で。)

未来ひらく 黄金のカギ

(↑スーパーマリオシリーズ:ステージによっては金色のカギの入手がクリアの為に必須のゲームでもある訳で。)

今オマエが隣にいることが
最高以外の何だってんだ?

(↑どう森シリーズ:初代どう森の公式HPやパッケージにてとたけけが「ひとりより ふたり」と言ってたりパッケージに「ひとりより ふたり ふたりより よにん よにんより・・・たーくさん。」という文言が書かれていたりする。元ネタは言うまでもなく関西準キー放送局発の素人弄り系TV番組古参のひとつ『新婚さんいらっしゃい!』のテーマ曲『幸せにキッスしたら』の歌詞なのだが、その曲が使われていた時期は1984年10月~1992年5月なので知っている者は基本的に日本語圏の中年層以上の一部の層ぐらいだろうw)
といった、任天堂ファンへのサービスのみならずサウンドディレクターとしての立場からスタッフを鼓舞する為にスプラシリーズ以外の自社フラッグシップコンテンツを連想出来るような言葉を織り込んで書いた歌詞意訳なのではと思われる内容の名曲となっているので興味がある方は話のネタに一度聴いてみると良いかもしれない。それだけに最後の一節が「交じり合う 無限の命の流れ 太古から続く 運命の螺旋」となっているのが違和感しかしないが、そこはスプラ3のグランドフェスのお題が「過去vs.現在vs.未来」であり「過去」を担当したシオカラーズのパートの部分の歌詞なので仕方ない。
そしてこれらの須戸氏担当曲から滲み出るコナミのBEMANIシリーズかセガのゲキチュウマイ(『オンゲキ』『CHUNITHM』『maimai』)でやれ感。実際、『タイム・トライブ』を聴いて歌詞意訳を見た自分が真っ先に連想したのはこれまた開催にあたってCOVID-19パンデミックの影響を大きく受けたコナミの公式イベント「The 10th Konami Arcade Championship」の為に書かれたBEMANI曲『世界の果てに約束の凱歌を』だったりする。

www.youtube.com
seesaawiki.jp
w.atwiki.jp
更に『グランドウルトラシオカラミックスモダン』のすりみ連合パートの歌詞が野球の応援でお馴染みな「かっ飛ばせー○○」な文言ではというネタを見て、やっとることが『轟け!恋のビーンボール』じゃねえかとw
seesaawiki.jp

それにしても不可解なのはやはり未だに誰か明かされていないマンタローの声の役の人の扱いである。あれだけ歌っておられるというのに誰であるのか公表無しとかそれでいいのだろうか(呆w)但しスプラシリーズの劇中曲は歌唱担当者が明かされていないものが他にも有り、そしてマンタローの役についても担当された御本人が明かす気になるまで公表しないのを条件に引き受けている可能性もあるのでここはやはりその時を待つべきなのだろう。声紋判定アプリを使って雑なエビデンスでイカ研を殴るような真似をするという手もありそうだがそれでも参考程度の結果しか出ないだろうし(但し一部で根強い「イカ研究員こと野上氏が演じているのでは?」説の否定材料ぐらいにはなるかもしれない)w
そしてイカ研の「前科」を鑑みれば、歴代作ヒーローモードにおける主要人物のひとりのアタリメに関して、後に公式イベントの場において初代スプラのスタッフでは無かった筈の任天堂のコンポーザー横田真人氏がその声の役を演じた件を自ら公表しているので、
www.famitsu.com

なお、このステージのMCは、10時30分の回では『Splatoon(スプラトゥーン)』のサウンドディレクターで作曲も務めた峰岸透氏が、16時00分の回では『スーパーマリオギャラクシー』などの楽曲を担当した横田真人氏が担当。

一方、横田氏は、『Splatoon(スプラトゥーン)』のキャラクター、アタリメ司令の声優を務めていたという事実を初告白。

もしかしたらマンタロー役の人も公式イベントの場で公表しようとしていたのが諸般の事情でその機を逸してしまっている状態で今後はどこで明かそうか悩んでいるのかもしれない。もしそうであるのなら横田氏は「余計な前例」を作ったようなものだ。

因みに任天堂のサウンドスタッフにはゼルダシリーズ案件で『鉄槌ピシャゲルド』でのマンタローよろしく
「言わないほうがいいと思ったんだ! ふたりともこういうのは嫌がるだろうから◎$♪×△¥○&?#$!」
みたいなことをやった者がいた結果、プロデューサー
青沼英二氏の思い込みも合わさってとんでもない事を引き起こしたという「前科」があったりする。
www.famitsu.com

若井氏は、「こういうことをバラすのは、イキじゃないんですが……」と前置きしつつ、“『女神の詩』を逆再生すると『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の楽曲、『ゼルダの子守歌』になる”というエピソードを明かした。若井氏が明かす前に気づいたファンも多かったこのトリックだが、当初は「誰も気づかなかったらお墓まで持って行こう」と考えていたため、青沼氏にもナイショにしていたとのこと。そのため、青沼氏はE3(ロサンゼルスで開催される世界最大のゲームの見本市)の会場で海外のメディアからこの件について聞かれた際、「そんな訳がないでしょう。逆再生して曲が成り立つわけがない」と笑いながら否定してしまい、大恥をかいてしまったのだという。これに対して若井氏は、「反対されると思ったので言わなかったんです(笑)」と、気まずそうに当時をふり返った。

この『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』のテーマ曲『女神の詩』の逆再生作曲の件のサウンドスタッフ内部における箝口に関しては現時点で判明しているゼルダスカウォのBGM作曲者の情報からしても作曲者にしてサウンドディレクターであった若井淑氏の他に「共犯者」が最低でも2名いたのが明白で、そのひとりが前述のアタリメ役の横田氏だったのである。因みに原曲の作曲者でゼルダシリーズのサウンドの祖たる近藤浩治氏も関わっていてこれである。
w.atwiki.jp
更に言うなら、サウンドスタッフが「音楽の力」でスタッフを鼓舞するという芸当もゼルダスカウォの時に行われていたりする。『社長が訊く』ゼルダスカウォの回において2011年10月に東京で開かれた「ゼルダの伝説 25周年 シンフォニーオーケストラコンサート」に関する話で青沼氏が大変感慨深いものを感じていただの近藤氏がリハーサルの時点から涙が出ていただのという話から「おんがくの ちからって すげー」な展開になり、実は開発期間中にサウンドスタッフの計らいでオーケストラサウンドの視聴会が行われスタッフ全員のモチベーション向上に繋がった由の事が語られている。
www.nintendo.co.jp

藤林 本当にそう思います。僕は会場には行けなかったんですけど、「やっぱりオーケス卜ラの力はすごい」と身をもって感じたことがあるんです。
   今年の2月くらいに、開発スタッフのみんながけっこう、つかれていた時期があったんです。

岩田 長い開発期間だと、どうしてもそんな時期がありますよね。

藤林 もう、みんながパワーダウンしてしまって・・・。
   そのタイミングを見計らったかのように、サウンドチームが音響室を使って、そのときにできあがっていたオーケストラサウンドの試聴会を開いてくれたんです。
   それをみんなで聴いたら、全員のモチベーションがググンとアップしたんです。

岩田 元気百倍になったんですか。

藤林 はい。やる気が倍増しました。

若井 うれしい、狙いどおりです(笑)。

一同 (笑)

若井 じつはサウンド側から見ても、スタッフのみんなが疲弊してきているのがすごく感じられたんです。
   そこで、モチベーションを高めるためにもそういうイベントを開こうということになったんです。

藤林 僕たちはそれを聴いていて、すごくうれしくなって。

岩田 で、一気にパワーアップですね(笑)。

藤林 はい(笑)。あの試聴会のおかげで、その音楽に負けないゲームにしよう、という
最後のふんばりが生まれたように思います。

そんなゼルダスカウォの発売当時の顛末だが、従来のゼルダシリーズファンからかなりの顰蹙を買う内容となり商業的にもフラッグシップコンテンツのひとつのシリーズ作品の割にはあまり芳しい成果を残したとは言えない代物となってしまい、その意味でも今から見ればスプラ3の「先駆」事例であったとも言えるだろう。
そしてゼルダスカウォ以降のゼルダシリーズのサウンドスタッフがその後どうなったかというと、前述の若井氏が再びサウンドディレクターを務めた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のファミ通によるスタッフインタビューを読む限りそれまで以上に「悪ノリ」する傾向が進んだと見る事も出来るので、
www.famitsu.com

――『ゼルダ』に限ったことではないと思いますが、いろいろと試行錯誤を重ねて生まれている曲なんですね。

若井 そうですね。あと、試行錯誤と言えば、各コンポーザーが遊び心で隠し要素を入れたがるんですよ。たとえば、ミファーの曲は、ミとファで始まっていたりとか。

――おお!!

若井 ほかにも、シリーズの過去の曲を隠したりとか……みんなやりたがるんですよね(苦笑)。
青沼 そう言ってるこの人(若井氏)が、『スカイウォードソード』のメインテーマ『女神の詩』を作った人ですからね。当時、自分がやっているわけですから、スタッフがみんなマネをするのはしかたないですよ!(笑)(※編集部注:若井氏が作曲した『女神の詩』を逆再生すると、シリーズおなじみのゼルダのテーマ曲である『ゼルダの子守歌』になる)
若井 あれで、みんな「いいんだ!」って思っちゃって(笑)。

――今回も、逆再生などの仕掛けはあるのでしょうか?

若井 同じことをやると、すぐにバレてしまうので、「それはやめておこう」という話はしているのですが……。
藤林 でも、メイン級の曲の中には、既存の曲が隠されていますよね。旋律が入っているものが。

――時の神殿跡のBGMを早送りすると、時の歌が隠れていたり……?

若井 そうなんです。みんな僕の知らないあいだにやっているんですよ(笑)。

スプラシリーズにおいてもイカ研の音楽解明担当こと担当コンポーザーにスプラ2までのサウンドディレクターを務めた峰岸透氏や『シオカラ節』作曲者の藤井志帆氏や『エントロピカル』作曲者の早崎あすか氏や『運鈍根』作曲者で有るが故に退社された際に任天堂ファンの間で話題になった永松亮氏などのゼルダシリーズ関与勢という括りでは説明し切れない方々が結構いる(そしてアタリメ役の横田氏もまたゼルダシリーズ関与勢という括りで説明し切れない方である)事を考えると、アタリメの声を演じていたのが誰であるかサウンドスタッフ全員で箝口する事に成功してプロデューサーの野上氏が詳細を把握したのは実は初代スプラ発売後だった事も考えられようし、マンタロー役の人に関してもそれと同じ状況が起きている可能性もある。
なお若井氏はピクミンシリーズで歌モノ絡みの声ネタをやったことがある方なのでマンタロー役に抜擢されてイカ研に協力していたとしても何らおかしくはなく、もしそうであったのならば『鉄槌ピシャゲルド』の歌詞意訳には演者絡みの内輪自虐ネタが織り込まれている、或いは歌詞意訳にマンタロー役の方が誰かという事のヒントが織り込まれているという話に出来そうではあるが流石に邪推にも程があるか。それ以前にあの曲は、フウカのずっとハイカラのオトモダチと遊んでいたら良いのでは? という嫌味に対してバンカラとハイカラが歌でもっと仲良く...…と返したら儲けに繋がらないのに寝ぼけた事を言うのも大概にしろと一喝されるだの、これまたフウカのいつもはボクは歌わなくてもいいとか言ってる癖に他所では気持ちよく歌ってるだろというツッコミに二人の歌声を生かしたいからと返したらじゃあボイトレ叩き込んでやろうかと返されたりといったマンタローの自業自得な散々ぶりの描写を見るに作曲者の須戸氏本人や彼を含めた任天堂スタッフ達が抱える葛藤や「外からの評価」に対する困惑を相当滲ませていそうな気がするのだが。そこは『開発者に訊きました』において峰岸氏がすりみ連合曲について「彼(須戸氏)自身のすべてを絞りだして」と評していたことだけの事はあろう。NintendoLiveで公演される筈がネット配信での無観客公演となった『バンカライブ轟』版でもマンタローはテンタクルス乱入の責任をフウカに問われて先ずはサプライズ出演のお礼のメールを送ろうと言ったら「ハイカラぼけしとるんか」と罵られカネを取って来いと言われ、ウツホにも「ハイカラかぶれ」と罵られたのでハイカラを知ってこそバンカラももっと盛り上がるというド正論で返すも「バンカラもんならコブシで語らんか」と取り合って貰えなかったり、果てはフウカに今やハイカラのミュージシャンの方が大事で私達2人の事なんかどうでも良くなったのかと言われて違うそうじゃないと返したらじゃあ態度で「誠意」を見せろと言われる始末という描写だった訳で。

何れにせよ、イカ研にはマンタロー役は誰であるのか(更に欲を言うならABXYのパル子の役を担当したのが誰か)という件をいつの日か明かして欲しいものである。

IngressAG末席故にXMの導きでNianticの謎生物ペット育成ゲーム『Peridot』を始めてみたが

※当記事はIngress & Wayfarer(その3)Advent Calendar 2024の12月23日分の記事です。
adventar.org
……と言いたいところだが、当日まで記事を書く気が全く起きず、結局12月23日を過ぎてしまった。

実は配信直後から大変気になってはいたが、自分がこのジャンルのゲームも多分性に合わないないと思っている上にメイン端末として使っていたスマホの性能の問題もあって、機種変更を切っ掛けにXM(エチゾチック・マター)の導きで始めたのがつい最近になったゲームアプリがある。
Ingress』以降、特に『ポケモンGO』によってARのあり方と世の中を混乱させ続けて今に至るNiantic第2のオリジナルコンテンツとして世に出した謎生物AR育成位置情報ゲーム『Peridot』である。
playperidot.com

どんなゲームアプリかと言うと、人類史の太古の時代に人間と縁を持つも生物種ごと長き眠りにつき忘れ去られていた生物「Peridot(ペリドット)」略称「Dot(ドット)」が、最近その長い眠りから覚めて現れるようになったので再び繁栄させるべく人類の手で育てていこうという事で、ペリドットのいる世界を再構築するための要員である「キーパー」となりペリドット達を育てて増やしていくという、ただそれだけのゲーム。

なんか『ピクミンブルーム』臭い世界観だが、結局これペット育成ゲームというよりペットブリーディングゲームでは(ゲンナリ)……だった筈が、そこは人間の都合で愛玩対象にされている動物の扱いに関わる負の部分をいい加減何とかしなければという意識が本邦こと日本よりずっと高いであろう米国に本拠地を置く企業の作品のことだけあるのか、後のアップデートにおいて世界を覆い始めた「カゲ」という不穏な力に飲み込まれた「野良ドット」と呼ばれるペリドット個体を自らが面倒を見ているペリドット個体が持つ「カガヤキ」という力による「カゲ払い」なる能力を以て救済していく要素が追加されている。
playperidot.com
Wayspotは「生息地」と呼ばれ、野生のペリドットが多くいたりこの場所でしか採れないアイテム類があったりするというエリア、という設定がなされている。
なお「太古の時代のペリドット」については『Peridot』公式サイトに掲載されている一連の「物語」にて書かれている。が、如何せんナイアンの事なので途中から日本語訳が放置されている状態であるw但し日本語というのは実は国際社会にとっては主要言語ですらない単なる地域言語のひとつに過ぎないのでこうなるのもまた当然といえば当然でもある。
playperidot.com
そして世界観設定の上での「運営」は、「Peridot Keeper Society(ペリドットキーパー友の会)」という団体。Ingressエージェントの元締め組織NIA(某国国家情報局)のダミー組織とかいう裏設定とか無いんですかね?wペリドットが急に生物種ごとの長い眠りから復活したのも「だいたいXMのせい」なんでしょ?wえっ? 違うの??(←Ingress脳)

なおゲームメーカーというよりAR・XR技術企業という扶持を持つナイアンの事だけあって、Meta Quest 3向けに『Hello,Dot』というシリーズ作品があったりもする。
playperidot.com

因みに作品としては、世に出て間も無くBloombergの記事にて「ツマラン(大意)」という由の内容で一刀両断されており、プレイし始めてまだ1ヶ月も経っていない自分としても、AR・MR・XRやメタバースに過剰な期待をしている者が多すぎなのではという話を差し置いてもこの評は「残念だが当然」(所詮ナイアンの事だし)としか言いようがない。
www.bloomberg.co.jp
更に言うとクリエイターの方々及びオタク系ネット民の多くから何かと顰蹙を買うようになった生成AIが導入されているゲームでもあったりする。そういうところはどうしようもない事態に陥らない事を願うしかあるまい。
nianticlabs.com
それにゲームの内容や質がどうのこうのと言う以前に、ペリドットの各個体の外見や模様は美しさと同時に気味悪さを感じるものも多いので、やっぱり『Peridot』は陰謀論パロディな代替現実ゲームでもあるIngress同様に「人を選ぶ」ARゲームだと言える。そりゃ一部にしかウケてなさげなのも納得と言うべきか。

しかし創作物というもの、商業的な成功はさておき実のところひとりでもファンが出来た時点で「勝ち」なのかもしれないが、でもウケていない商業作品はやっぱり「ダメな代物」という評価になる。そうなる事も大いにわかりきった上でやるのであれば「実験的作品」と言って意地で続けるしか無く、実際『Peridot』はそんなゲームアプリであるとも言える。

……と思うも、Nianticのゲームアプリと同様に──というか「ナイアン被れ」の疑いが大きそうだが──プロデューサー自ら現実世界との接点を求め続けた任天堂のスプラトゥーンシリーズ作品『スプラトゥーン3』が、最初は売れるも早い時点でゲームの質が問題となった挙げ句の果てにスタッフに対する怨嗟マシマシな強迫文言をわざわざ大量に送り付けた駄目過ぎる者まで現れた結果、任天堂の総合リアルイベントであるNintendoLiveそのものが中止となりネット配信に変更&一部イベント後日開催という展開となったという事も起きたゲームと化したのだから、現実世界たるやまさに「事実は小説より奇なり」である。そしてそれは「たかがゲーム」が「人生」となることを願ってきたところのある任天堂が辿り着いた果てに起きた因果応報とも言えるだろう。しかもそれについては後日開催となったイベントのひとつであるスプラ公式大会の顛末が優勝した米国勢チームの選手に人権意識の面で駄目な認識の者がいて優勝取り消しとなり任天堂米国法人はその件をちゃんとアナウンスしたにもかかわらず本邦の任天堂側からは何のアナウンスも無しという有り様のみならず、スプラシリーズスタッフ宛の強迫文言を送りつけてきた者の裁判において任天堂スタッフの言い分が(気持ちは大変わからんでは無いとは言え)「京都アニメーション放火事件を連想した」だの世界各地の各種イベントにおけるテロの事例は結構あるだろうに──昨年から始まり現在も続いているイスラエルによるパレスチナ蹂躙本格化の口実となった出来事がまさに音楽フェスにおけるテロ事件なのだが──とツッコミ入れたくなるものだったりと、スプラシリーズ未プレイである自分から見てもイカ研ことスプラスタッフ陣含めた任天堂のスタッフ勢ってやっぱりどこか駄目な意味でもズレている「上級国民」様なところがあるのではと思わざるを得ないオチまで付いた感すらある。いずれにせよ『スプラトゥーン3』というゲームへの評価及び現時点におけるスプラトゥーンシリーズというゲームコンテンツへの評価は、未プレイ勢そしてゲーム制作はおろかゲームそのものの事など全くわからない者から見てもマトモなMMOの制作・開発・運営が出来ないという事がかの作品群で露呈したのではとしか思えない任天堂自体の元からの技術面の程度やスタッフの素質等と言った諸要因が絡まり合ってマイナス方向に陥った結果、最早「音楽案件以外取り柄無し」という評価で良いだろうとまで言っても言い過ぎではあるまい。そしてイカ研ことスプラシリーズのスタッフ以上に日頃から色々言われている我等がNiantic。やはり類は友を呼ぶ。
kakureneko-memos.hatenablog.com

……話を元に戻そう。ペリドットを2匹目まで育てているうちは思っていたより楽しいなと思うも3匹目以降はウンザリし始めて結局作業ゲーにしか思えなくなっている。かといって、育ててきたドット達をあっさり手放す気にもまだなれない。因みに自分が育てているドットは現在6匹。これがリアルのペットなら現時点で既に多頭飼育崩壊事案である。
『ピクミンブルーム』はあくまで「ピクミンを絶滅から救う」というストーリーから始まっているので個体の仲良し度を完ストせずとも手放して構わない、という認識にあっさりなれたのだが、そこはピクミンが「(ピクミンシリーズというゲームの都合上)最初から完全体の状態で生まれてくる生物」である事に加え、『ピクミンブルーム』の初回起動時のイントロダクションにおいて示された普段通りの活動をしていた筈のピクミン全個体が突然の休眠状態に陥った、という世界観設定を覚えていたからだろう。だが、『Peridot』には「面倒見れなくなったらあっさり手放して良いよ」と思わせる世界観設定がどうにも見えないのである。
とは言え、「キーパー」となった以上はドットの面倒は見続けねばならず、その為にもエサこと「食べ物」がいる。ではどうするかというと、そこはAR位置情報ゲームのことだけあって何と採集である。
採集の仕方は簡単で画面内に円を描けばよく、円を描いた場所にドットが飛び込み人工物・土・砂・葉っぱ・草・水といったその場所の属性に基づいた食べ物を含む各種アイテムを色々掘り出してくる。円を描いた場所がベットの上だろうが壁面だろうが人間の身体だろうが律儀に掘りだしてくる。そして得られる食べ物として一番多いのは人工物から得られるサンドイッチというツッコミが追い付かない代物である。ドットは採集時に一体何処の空間に行っているのだろうか?w
なお土からは「ツチネギ」、砂からは「スナチナシ」、葉っぱからは「ハッパトマト」、草からは「シバフバナ」、水からは「ミズベコンブ」という食べ物を得ることができる。


それにしても美味しそうなサンドイッチである。具材はカプレーゼかな? ただ現時点で判っているドットの食性が草食なところ、もしかしたらモッツァレラチーズの代わりに豆腐を使っているかもしれんが。
食べ物についてはそれらををただ単に与えたり「おねだり」に基づいて与えたりするだけでなくトリック(要するにパフォーマンス)を教える際に必要だったりする。時間経過だけでなく野良ドット救済の為にカゲ払いを行っても空腹になる。空腹度は画面左下のメーターによって判るので空腹であれば満腹になるまで満たせばよい。なお満腹かどうかに関係なく食べ物を与えると食べずに放り投げる事もあるが「おねだり」として特定の食べ物を与えるタスクが表示されている場合にもしそうなってもタスク完了となるのは大変ありがたい。なお造花の束でも草むら判定になるのはまだご愛嬌として一部の人工物で砂や土といった判定がなされるというある意味大変面白く且つ超ラッキーな誤判定が起きる事もあるのだが、冷静に考えたらヤバい誤判定だから困るw
「おねだり」は何も食べ物ばかりではなく、ボール遊びや木の幹・花・人物・犬や猫といった特定の物を見せたり、一緒に散策したりという行動もある。案の定、犬や猫は生きている現物でなくとも写真を見せるだけでそうと認識するのもまたご愛嬌wそういうところ、やはり現実世界と絡めながらプレイするペット育成&ブリーディングゲームなのである。

因みにポケGOやピクブルでお馴染みコミュニティ・デイも有るのだが、その内容はというと、ブリーディングガチ勢でないならどうでもエエわという内容で正直スルーで良いなとなったりw

なんかショップで売られているバンドルに「まいごのドット」がいたりというやっぱりツッコミが追い付かないネタすらある。ナイアンの事だしさもありなんだがこのゲームも本当に世界観どうなってんのかw

そんな訳で、正直あまりのめり込めないなあと思いつつ暇潰しにも悪くは無いような気もする。ドットブリーディングガチ勢や「クエスト」と呼ばれるお題のコンプリートガチ勢にでもならない以上は無課金で充分だし、大体ナイアン案件に重課金したとこで得られるものはあまりにも少ないからなあw

   以 上 。

数年Ingressエージェント末席やってるのにIngressのリアルイベントに未だ慣れようにも慣れることが出来ない(嘆息)

※当記事はIngress & Wayfarer(その2)Advent Calendar 2023の12月16日分の記事です。

結局このブログも先日のNintendoLive2024開催中止などゲーム案件のネタなら世の中にわんさか溢れているし、そういうのをネタにせずとも当初のように自分が日頃現実逃避としてプレイしている数々のAndroid向けゲームアプリのプレイ記事でも書けば良いのだろうに全く更新しないものになってしまった。
それどころか今年は9月に神戸でIngressリアルイベントのひとつであるCtrlXMアノマリーが開催されて当日に現地参戦したのだが、ただでさえもう旧TwitterことXでダラダラ書き散らかすだけで良いやと思う事が多くなった挙げ句、母がここ数年の体調不良の果ての逝去に伴う母の最後の居宅の後片付けに追われたこともあって、はてブロの方の記事を書く気力が全く消え失せアノマリー参戦録すら書く気にならなくなってしまった。
とは言え実はNintendoLive2022におけるどう森DJK.Kライブが開催された意味についての御託を前回の記事の後に書こうかともずっと思っていたりした訳で、今からそれを書き始めたところで一体いつ書き上がるのやら(苦笑)
その神戸CtrlXMアノマリー当日であるが、個人的には元町の中華街を彷徨き何か食べ歩きながらアノマリーメダル入手条件満たせば良いかなと思うも、やっぱりアノマリー参加実績がスキャナーに残らない結果になるのは嫌だと考え、結局当日の陣営受付で結成されたチームに入って壮絶な陣取りバトルに身を投じる事に。
が、サーバーに負荷がかかり過ぎたからなのかなぜか作戦中に六甲山地の中に位置情報が飛んだり、課金でインベントリを確保するもあっさりバースターが尽きるわで、陣営戦に寄与出来ていたかというと相当微妙な状況で終わったのであった。
そりゃそうかw何故ならもう現実逃避としても日頃からスキャナーを開く事が『ポケモンGO』を起動させる事以上に無くなり、それよりはもっぱら『ピクミンブルーム』を何だかんだ腐しつつも続け、『モンスターハンターNow』配信開始後はモンハンの世界から来た猫っぽい獣人と一緒にこっちの世界にやって来た「モンスター」こと爬虫類系クリーチャーを討伐すべく「一狩り行くか……」となっていた事が多かったしと、スキャナーを開いてポータル調査やポータルに対する操作を滅多にやらなくなっていた訳で。(そんな有り様でしたがアノマリー当日に御一緒されたIngressエージェントの皆様、本当に有難うございました。)

アノマリー開始前の神戸市内某所でのスキャナーの様子。アノマリー参加の為に来ている他のIngressエージェントの方々がIngressポータルに様々なビーコンを立てておられたが、今回目立ったのはアノマリーの前々日に配布された『モンスターハンターNow』配信開始記念ビーコンだった。それだけでもモンハンNowに対するカプコンとNianticの力の入れようの半端なさが伺えた訳だが、まあアノマリー参戦勢にとってはインベントリを圧迫するだけの代物でしかなかった様でwなお今回のアノマリー終了時にアフターパーティーの会場にてモンハンNowのゲーム内アイテムが入手出来るプロモーションコードが記載されたカードが配布されたりもした。因みに大阪のカプコン本社であるが、実は『ポケモンGO』の配信開始前から存在するIngressポータルのひとつだったりする。

アノマリー参加者受付ブースが設置され、後でアフターパーティーの会場となった神戸ポートアイランド市民広場の中央広場にはシェイパーグリフが描かれた幕が掲げられていた。

因みにアノマリー当日、ポートアイランド中央広場に近い神戸国際会議場と神戸国際展示場では日本心理学会の大会が開催されていた。ゲームに対しては現在やたら親和的な方向を見せている傾向のある心理学方面だが、果たしてこの日ここに来られた心理学方面の方々にとって神戸における今回のIngressリアルイベントはどう映ったのであろうか?

自分は今回のアノマリーでは神戸三宮の歓楽街にある「Sake wall」に出現したシャードゴール争奪戦に参加していた。

神戸でのアノマリー自体は自分が所属するエンライテンド側の勝利に終わったが、ここでは敵陣営であるレジスタンス側の勝利。「おのレジ(おのれレジスタンス)」という言葉すら出ない敵ながら天晴れぶりを見せ付けられて試合終了。


肝心のアノマリー参加実績を示すCtrlメダルはシャードゴール争奪戦の最中に難なくゲット。

そしてアノマリーのアフターパーティー後にネタ目的でポケ森こと『どうぶつの森ポケットキャンプ』のAR機能を使った写真を撮っているうちに、アノマリーの最終フェーズ終了後からアノマリー会場を覆い尽くしていたマキナポータルに関する実績を積めず仕舞いになるという顛末となった訳である。

こちらがアノマリー終了後の神戸市内某所でのスキャナーの様子。リアルイベントではお馴染みIngress界隈で「ドロップアート」と呼ばれるゲーム内アイテムを使った表現による「KOBE」の文字もあった。それにしても皆マキナポータル潰すの早過ぎやろ!w
なお翌日のミッションデイ神戸については参加を諦め、また近いうちに最近知った海砺餅(ハイリービン)という揚げ物料理や最近気になっている中国茶器の蓋椀を求めに元町の中華街に行った際にでもミッションをクリアしようかと思うも未だに神戸を再訪出来ていない有り様だったりする。


そして帰宅の途につく前にどこで夕食をとるか悩んだ挙げ句、目に止まったのが三宮の歓楽街にある鴻錦楼なる中華料理店。結局ここで食事をして帰ったが、味は良くてもヘビースモーカー以外には店内飲食はお勧め出来ない店だった。

ここでふと疑問が湧く。そんな感じで慌ただしく神戸でのCtrlXMアノマリーを終えた自分は、Ingressのリアルイベントを通して神戸という街の魅力を上っ面のそれだけでも感じる事が出来たのだろうか?

自分は前世紀の終わりに高校を卒業して間もなく大阪に来た後、地下鉄という乗り物を通じて大阪市交通局(現:大阪メトロ)に興味を抱いたところから関西私鉄にも興味を持ち、そのうち企業イメージの一大支柱たる宝塚歌劇団のかつてから漏れ伝わってはいた駄目過ぎる実態が漸く明るみになり長年流布して来た虚像が一気に消え失せる形で現在大いに批判されている阪急電鉄や2000年代の一時期調子に乗るも再び本来の最下位争いでシーズンを終えるようなプロ野球チームというポジションに戻るも今年は何故か「アレ」という言葉と共にプロ野球日本シリーズを久しぶりに制したぶっちゃけファンの程度も低い印象しかない阪神タイガースのオーナーたる阪神電鉄に関するネタを、当初は阪急も阪神も実は色々スゲーなと思うもその後に経営統合した両社が統合以前から抱えてきた企業体質のヤバさ(特に阪急側の創業者カルト的な体質)に薄々気が付き、しかしそれが正されるのは最終的には自滅以外に無かろうと諦観に至ったが故に「 ま た 阪 急 阪 神 か (呆) 」とかなり腐す方向でゆるくかつ雑に追っていた時期があった奴である。
その事もあって過去に乗り鉄がてら神戸という街を自分の財布事情が許す範囲で何度か訪れた事があるのだが、勿論それはガチの観光PRに長けている鉄道業者のプロモーションの影響にガッツリ乗った上のものだったので街自体に大してカネを落とさなくても上っ面だけの街の魅力に容易く触れる事が出来た訳である。
なので実はどこにこんな名店があるという話になったところで、店の名前は見聞きしたことはあるがカネの都合もあって実際には行ったことがない場所の方が圧倒的多数という(苦笑)もっこす? 関西のエンライテンド勢が贔屓にしているというそんなラーメン店があるんか。なんかそこも内情はかなりアカンかったというニュースアノマリー終わって間もない頃に有ったけど(呆) (そこに関するニュース記事を検索すると以前から結構いろいろ人権的にも駄目な事をやっていてはそれが明るみになる度にお上からペナルティを受けて来た企業なようで、いい加減ちゃんと自浄しろとしか言いようがない。)

しかし、これまで何度かIngressのリアルイベントに参加する度に自分が思ってきたのは正直もっと現地でロクに散財出来ないなら出来ないなりの観光がしたかったという事である。
自分がそう思ってきた理由には幾つか思い当たる点がある。まず第一には自分の財布の事情により観光をするにあたって散財する事にかなり限りがある事。自分にとってIngressを含めたNianticアプリは基本的に現実逃避目的の道具でしかなく家族は位置ゲーは時間とバッテリーの無駄と一刀両断して一緒にプレイしていないが故にそれにのめり込む事で家族をあまり心配させる訳にはいかない事(自分の場合は遠出をしてスマホとモバイルブースターの両方のバッテリーが尽き連絡が取りにくい状況で帰宅が遅くなった時に配偶者が警察に捜索依頼をしかけた事があった程である)。そして自分がADHD・広汎性発達障害の診断を受けた事で漸く先天的に抱えてきたものだと諦観するに至った時間感覚による行動や判断の鈍さと心身面の不安定さ。それらを抱えている状況で観光を楽しもうとしても、自分のペースでケチな観光が出来なければ思い出も台無しになる訳である。
残念ながら、自分のような者にはIngressのリアルイベントを本気で楽しむ事自体が実はかなり難しいと言ってしまって良いのかもしれない。そもそもIngressのリアルイベントに関係無くとも本気で楽しもうとするならばカネに余裕がある健常者ですら周到な下準備が必要なのが観光というものなのだから、自分のような者にとっては尚更それが難しいのだ。
そしてこの状況を解決出来る条件は、今の自分には無い。ただそれだけの事だ。
とは言うもののIngressのリアルイベントについては今後も気力と財布の事情が許す限り参加しようかなと思っていたりする。しかし本邦における次のXMアノマリー開催は沖縄とのことでそれへの参加は流石に難しいか。

ということでエージェントの皆様、今年も良いホリデーシーズンを……と言いたいところだが、イエス・キリスト所縁の地ではイスラエルによるテロとの戦いを口実にした酷い対パレスチナ軍事作戦が米国の後ろ盾の元に行われている状況で、正直「ハッピーホリデー」を言うのすら腹立たしい。

国際社会よ、特に事の発端を作った欧米圏、そして本邦こと日本含めたその同盟国よ、いい加減パレスチナが平和と自由を手にするのを認めたらどうだ!!

スプラトゥーンシリーズ・イカ研究員のIngressしぐさ

当記事はIngress & Wayfarer Advent Calendar 2022の12月14日分の記事です。が、はてな記法(特に引用記法)が何度やっても反映されずに腹立たしくなってしまう(これははてダをやってた頃からずっとなのだが、はてな記法を使った筈が公開前のプレビューで反映され無いことが多く、どこかで書き間違えていることは確かなのだが一体何をどう書き間違えてるのか全くわからない事が多い)ので公開が遅くなってしまった。書きたい事を思い付いてもいちいちこんな面倒な事をしなきゃいけないから自分はもうTwitterでとりとめもなく連ツイしていくだけでいいやと思うようになったんだ(苛)

今年のピクミンブルーム6月度コミュニティディのリアルイベント醜態の件や2020東京五輪汚職問題に対する任天堂持ち上げの傾向に対するツッコミやNintendoLive2022の件やポケ森5周年&ピクミンブルーム1周年など、このブログの記事のネタにしたほうがよかった話題が多かったにも関わらずTwitterでぶちギレしながら何か呟くだけに留まり、結局約1年振りの更新、それも昨年のピクミンブルームAdventCalendar2021向けの記事以来の更新になる。

そんな訳で今年10月に行われたNintendoLive2022の配信アーカイブを観て、Ingressエージェント末席としてまさかと思った事について書く。もしかしたらナイアンティック川島優志氏の著書『世界を変える寄り道』にその手がかりや答えが既に有って、こんな記事を書くぐらいなら取り敢えずなぜそれを読まないのかという話になるかもしれないが、件の本は個人的には気になるも未だに読む気が起こらないまま今に至るのでそこはご了承願いたい。

今年9月に発売され任天堂自らの制作・開発作品としては歴代トップクラスの初動売上を挙げるも、ゲーム自体の質の問題に難が目立った件への話題が目についたスプラトゥーン3』であるが(なおこれより酷い同様の事態がその後任天堂最大の取り巻きにして別動隊たる株式会社ポケモン及びゲームフリークによる『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』で起きた訳だがw)、そのスプラトゥーンシリーズのプロモーションが1作目である『スプラトゥーン』から一貫して「日夜不思議なイカを研究している研究員」の研究発表という形で行っているのはご存知の方も多いと思う。

因みに自分がこのシリーズ作品の存在を知ったのも実はIngressエージェントのコミュニティ内で類似性がちょっとだけネタにされていたからで、だからといってプレイする気までは起きない。というかスプラトゥーンシリーズに限らず任天堂作品で素晴らしいと思えるのはコンセプトとビジュアルと音楽だけで、それすら同業他社の作品と比べてずば抜けて魅力があるかと問われると個人的な答えは「否」である。

disるのはこのぐらいにして本題に入ろう。このスプラトゥーンシリーズの「日夜不思議なイカを研究している研究員」こと「イカ研究員」及びその「助手」達、プロデューサーの野上恒氏を筆頭に責任者クラスのスタッフ勢が白衣着用という本邦における科学系研究者のステレオタイプに基づく格好をして演じておられる訳だが、約1名を除き任天堂による公式プロモーションの場で顔出し済みのスタッフばかりだと判りかねないにも関わらず完全な身バレを恐れてか全員サングラス着用という異様な出で立ちでの茶番が行われているのである。

最も彼らのリーダーであるイカ研究員については以下の動画のようにその正体が野上氏である件を早い時点で公式自ら明かしていたりする訳だがw

youtu.be

ところでこの動画の冒頭、「南国のリゾートでバカンス」って巨大コントロールフィールド構築の為にサイパンとかグアムとかに日帰り旅行とかそういう話かな?(違w)

因みに『スプラトゥーン』の開発が開始されたのは「社長が訊く」によると2010年代前半における任天堂の失敗事例を飾る顛末に終わったWiiUの立ち上げの後との事で、時期的にも開発のきっかけにIngressが影響していた訳ではないのは明白であろう。

とはいえ『スプラトゥーン』の開発・制作においてコンセプトや演出の仕方が最終的に固まって行った時期は、まだGoogle内部にあったナイアンティックが『Ingress』を世に出し一部の好事家の間で話題になり、後にIngressコミュニティ以外の場でもナイアンティック日本法人スタッフと馴れ合う程のコアなユーザーまでいる古参ユーザー勢を増やしていっていた頃と被っていた筈である。その偶然がどこまでスプラトゥーンシリーズのプロモーションのあり方に影響したかは、所詮外野の者でしかない自分には知る由も無い。

しかし地球温暖化に伴うホモ・サピエンスとその文明の自滅後の遥か未来に勃興した水棲生物から進化した多種多様な人類とその文明世界の様を遥か過去にあたる"現在"から科学の力を以て覗くという演出のプロモーションと、「スプラトゥーン甲子園」等のリアルイベントの場にスタッフ自ら「イカ研究員」という茶番を行う形で登場するという発想自体、Ingressエージェント末席である自分から言わせれば何というかもう「XMに大量被爆した結果やろw」感しかしないのだ。

なおドワンゴ主催のゲームイベント・闘会議2016にて開催されたスプラトゥーン甲子園に関するファミ通による野上氏へのインタビュー記事を読むと、彼がシリーズ初期のころから現実とゲームを絡める方向でいた事が伺える。

www.famitsu.com

そしてこの現実とゲームを絡めるという方向で行われてきたイベントの最たるものが、闘会議2016での「シオカライブ2016」に始まった任天堂公式イベントの場におけるスプラトゥーンシリーズに登場するキャラ達の音楽ライブなのである。そういう意味ではスプラトゥーンシリーズもやはりまたある種の拡張現実コンテンツなのだろう。

そして今年のNintendoLive2022のプログラムのひとつ「スプラトゥーン3スタートダッシュ杯」の一般チーム部門の場において、イカ研究員こと野上氏が今後どういう方向でいるのかが気になり、話のネタにアーカイブ動画で優勝者表彰後の彼による総括コメント部分をざっと観ていたのだが、その最後のほうで「え?!」と思う発言をしていたのである。

youtu.be

該当部分は動画の7時間8分5秒以降。そこでの野上氏による締めの挨拶を書き出してみた。

ですのでね、これからもまだまだ、まだまだ研究、僕らも研究を続けて行きますし、チームの、あの、プレイヤーの皆さんもこれからも一緒に僕らと一緒に研究を続けていただければと思いますんで、はい、一緒に『スプラトゥーン3』を楽しみましょう! 宜しくお願いします!

それ何てリモート・パーシティペーションやイカ研究員w

wrapup.lycaeum.net

野上P、イカ研究員を演じておられるうちにスプラシリーズのプレイヤーもXM調査を行っているIngressエージェントみたく、実は水棲生物から進化した多種多様な人類の時代の研究に関わってるのだとかいう設定にいつの間にかなってしまっているとか、そんなことになってなイカ?!!!

 

 

 

 

 

 

ARに賭けたスマホのピクミンは『Miitomo』の屍を越えていけるのか?

当記事はピクミンブルームAdventCalendar2021の12月24日分の記事です。

正直なところ、これまで仮想空間とかVRとかそこにARも加えたMRとかXRとかいう言葉で説明されているコンピューター技術の産物である人為的な幻の世界が急に「メタバース」なる言葉で説明されるようになってから、IT音痴から脱出出来ない層決定な自分としてはその手の話は正直はワクワクするというよりは興ざめ気味にニヤニヤするものでしかなくなった感がある。挙げ句の果てには『あつまれどうぶつの森』をメタバースの一例として明する日本語圏のメディア記事まで出てきた有り様で、そういう見方もあるのかと思いつつもあつ森をメタバース扱いするのは違和感しかない。
で、そのメタバースをdisりつつ「リアルワールド・メタバース」なるパワーワードを言い出したのが我らがナイアンことNianticなのだが、Google時代からやきもきさせられてきたIngressエージェント(ユーザー)末席としてはちょっと呆れてしまった。まあ大口叩いてなけりゃ正直ナイアンらしくないとはいえ何かと不具合が多い各アプリはもうちょっとどうにかならんのかという感がある。が、やはりどうにも出来ないのだろうなあとも思ってみたりもする。まあ自分から言わせりゃMetaこと旧FacebookもNianticもメタバースとやらを巡っては五十歩百歩感しかしてこないし、どっちも考えていることは面白そうなのだが

そしてNianticから『ピクミンブルーム』がローンチされて2ヶ月が経とうとするが、個人的にはピクミンブルームは所詮ナイアンのアプリだしなあというこれまでの見解を変えるには到っていない。ただし今のところ『ポケモンGO』やサービス終了が決定した魔法同盟こと『ハリー・ポッター:魔法同盟』はおろか『IngressPrime』よりも面白く思っていて、ナイアンの各アプリより長時間起動しているポケ森こと『どうぶつの森ポケットキャンプ』の起動時間の多くを『ピクミンブルーム』が完全に奪っていった状況である。
だがナイアンであれば魔法同盟や任天堂であれば『Miitomo』『ドクターマリオワールド』みたく3年経たぬうちにサービス終了、下手したら2年も持たないのではという感がしなくもない。まあナイアンにピクミンというIPを貸した任天堂曰くピクミンブルームはゲームじゃないとの事だが、これ本当に長続きするんかという疑問はどうしても出てくる。まあピクミン自体が今の任天堂における自社制作コンテンツ四天王のうち最も最弱でスプラトゥーンシリーズの今後次第ではそれにその座を奪われる可能性がある、いや既に奪われている可能性があるだけに(但し個人的には世代交代という意味でもそのほうが良さげな気もするのだが……)もし仮にMiitomoより短い寿命を迎えても多分納得しかしないかもしれない。
ところでピクミンブルームの原作であるピクミンシリーズとほぼ同時期に世に出た任天堂のコンテンツで、最新作で「既にオワコンな日本」発であるにも関わらず辛うじて今をときめくゲームとなった存在がどうぶつの森シリーズである。そのときめきぶりたるや今年のヒューゴー賞における年変わりネタ枠として設けられたビデオゲーム部門に何故かノミネートされて案の定受賞を逃す結果に終わったという珍事まで起きた程である。
www.thehugoawards.org
まああつ森のヒューゴー賞ノミネートについてはアイコンキャラが全員イヌ科系の種族という設定だけに要は『Hades』受賞に対する「噛ませ犬」だったという事でよいのかもしれない(苦笑)
そしてあつ森のときめきぶりはローンチ直後にどう森シリーズファンや任天堂に大してあまり悪い印象を抱いていなかった勢まで落胆させるも度重なるアップデートで評価をある程度取り戻し延命してきたポケ森に更なる延命の機会を与える事となった。そしてあつ森が辛うじて今をときめく外的な要因となったCOVID-19パンデミックの最中の2020年11月の3周年を期にポケ森に実装された新要素がある。それが「ポケ森AR」だ。


※なおポケ森3周年に合わせてポケ森ARの紹介動画もあったのだが、現在はYouTubeのNintendoMobile公式チャンネルから削除済みの模様。
なおポケ森AR実装については当時の自分はポケ森公式に対してアリだけど他に追加される要素と合わせてなんだかなという由のリプライを送っている。が、オチとしてはギフトでガチャであるフォーチュンクッキーを無料で入手出来るチャンスが増えたりと得になった事も多い。

このポケ森ARであるが、要はとび森こと『とびだせどうぶつの森』が2016年に『とびだせどうぶつの森amiibo+』にアップデートされた際に実装されたamiiboカメラのコンセプトを引き継ぐものと言って良い「ARカメラ」がメインである。amiiboカメラと異なるのはそもそもamiiboを使わないのは大前提として画面上に呼び出せるキャラはアンロック済みのキャラクター1体まで、キャラクターと一緒に家具アイテム1個が設置出来ること、そしてそれとは別に魔法同盟のポートキーと良く似た「ARコテージ」機能がある事だ。そもそもポケ森はARゲームではないのでポケモンGOや魔法同盟の様にプレイ画面をARモードにしてさもキャラクターが現実世界の風景に溶け込んでいるという感じでプレイすることは出来ず、『ポケットモンスターX』『ポケットモンスターY』の「ポケパルレ」や『ポケットモンスターサン』『ポケットモンスタームーン』の「ポケリフレ」的な方向性も有するポケモンGOのARと違い、ポケ森でのARモードでキャラとふれ合える機能は今のところ精々ARコテージでキャラクターをタップしたらセリフが見れるぐらいである。
f:id:nekotetumamori:20211224181703j:plain
つまり、ポケ森ARはポケモンGOや魔法同盟のそれとは異なり「キャンプ場管理人」という設定のプレイヤー(ユーザー)が「客であるキャンパー」という設定のキャラと会話によって互いの意志疎通が取れていて、それ故に軽々しく触れるのは現実世界同様余程の信頼関係を持っていない限り失礼に当たるどころかその尊厳を棄損するものでしかない、どう森の世界観における「どうぶつ」はポケモンと異なり愛玩・使役の為のものではない、という世界観が前提のARだと言ってよい。そして魔法同盟のAR機能においてキャラクターやアイテムに触れる事が出来無いのは、対象が「ファウンダブル」という「大災厄」と呼ばれるイギリス魔法省絡みの事件によってマグルの世界に現れた魔法界に関する事物の幻影という設定だからであろう。
f:id:nekotetumamori:20211224181319j:plain
f:id:nekotetumamori:20211224012814p:plain
ポケ森のARカメラはポケモンGOや魔法同盟のAR撮影機能と比べて自由度が高い。被写体として呼び出したキャンパー──どう森シリーズの他の作品では住民と呼ばれる事も多い「どうぶつ」と呼ばれるキャラクター──の撮影位置決めをポケモンGOに比べてもっと楽に行えるのだ。被写体の大きさを変えられるのも本来は撮影位置決めを楽に行う為のものである。ここまでは魔法同盟における「登録簿」(回収したファウンダブルの記録簿)から一部のファウンダブルを呼び出してのAR写真撮影と大差なく、撮影位置決めについては寧ろ魔法同盟のAR撮影機能のほうがスマート且つ楽だったりする。ただしポケ森のAR撮影機能はキャラクターのポーズも変えられ、更には画面切替でキャラクターと一緒に自撮りも出来るというユーザーの欲望をなるべく叶える方向の撮影機能まである。Nianticのアプリのうち一番自由度の高い魔法同盟のAR撮影機能に被写体にしたいキャラクターのポーズ変更や自撮りといったものがないのは、前述したとおりそれが「幻影」だからだという事で納得が行くであろう。
しかし現行のAR画像表示で良くある話なのかどうかは知らないが撮影中に被写体として呼び出したキャラクターが画面内で「どこかへ行ってしまう」事も多い。しかもGoogleのARCoreへの対応が必須になるため未対応の機種では無用の長物でしかない。その為ARCore未対応端末でポケ森をプレイしているユーザー救済の意味も兼ねて後に「かんたん撮影モード」というAR撮影画像風レイヤーが実装されている。

f:id:nekotetumamori:20211224181511j:plain
個人的にはAR写真を撮るとしても画面上に呼び出したキャラクターを小さな妖精や手のり文鳥みたいな扱いにするのは自宅内での撮影などそうした方が無難な場合を除きどうにも違和感がある。ただそういうのはどう森シリーズ現プロデューサーである野上恒氏がパニエルに扮し怪演ぶりを見せた色々悪ノリ感満載のいつぞやのとび森ダイレクトの頃から公式がやっている事なので仕方ないw
youtu.beこれの7分26秒辺り。頭部以外はほぼ全身タイツな着ぐるみのとたけけがamiiboで呼び出したジュンを掌に乗せている様にして撮ったamiiboカメラの画像がある。下の画像がそれ。
f:id:nekotetumamori:20211224121654j:plain
因みにこの後に続くシーンはあつ森の最終大型アップデートにおけるカットリーヌ実装の伏線だったりする。

ではピクミンブルームのARはどうかというと、当然の事ながらAR写真撮影においてはポケモンGOのそれと似たようなものなのでポケ森AR程の自由度はない。ピクミンブルームのARモードはピクミンを触ると鳴き声を出すところはポケモンGOと同じでそこから更に摘まんで持ち上げる事や少し離れたところに投げると言ったことが出来るのであるが、ユーザーが思うようなAR写真を撮るにはポケモンGOのそれ同様に、いやそれ以上に相当のコツと慣れが必要なのである。何せポケモンGOでは野生のポケモンは捕獲者に過ぎないプレイヤーの様相をじっと伺い、プレイヤーの手持ちのポケモンは現在の飼い主であるプレイヤーを何とか信頼している模様であるというシチュエーション故に常にプレイヤー側を気にして対峙しているのだが、ピクミンブルームのピクミンはそうではなくリーダーと見なしついて行っている存在である筈のユーザーの前ですら各個体がこちらを気にしつつも思い思いに動き回り、時には「画面の外」にすら行く個体までいるのである。ホイッスルの音である程度統率出来るとは言え、なんと言うか飼い猫と一緒にいるような感じだ。
f:id:nekotetumamori:20211223230037j:plain
f:id:nekotetumamori:20211224134203j:plain
そういう意味では、ピクミンブルームについては蓋を開けたらピクミンが死なない世界とは言え肩透かしを喰らったピクミンシリーズファンも多いのでは無かろうか。何しろピクミンシリーズはピクミンが棲む惑星に不時着した平均身長3cmな宇宙間航行技術を持つ他惑星の人類がピクミンの習性を良いことにそれを使役しながら幾多の危険を乗り越えていく冒険譚にして異郷訪問譚である。原典であるピクミンシリーズ各作品におけるピクミン達は、そこそこの知能を有するが故に一時的とは言え群れのリーダーと見なした者に対してまるで飼い主には絶対服従する調教済みの犬のように振る舞っているどころかもはや軍隊そのものだ。シリーズ初代作『ピクミン』のCMソングだったストロベリー・フラワー『愛のうた』が悲壮感漂う曲なのはそんな世界観設定であるが故である。
youtu.be
その初代ピクミン制作・開発時に、宮本茂以下制作スタッフがゲームプレイをしていない時にもピクミンが目の前にいるような感覚になるような作品にしないといけないという認識でいた事は前のネタ記事の中で触れたが、再度引用しておく。
www.1101.com

宮本 ぼく、このゲームをどんなふうに遊んで欲しいですかと言われたときに、よく言っていたのが、花札を一生懸命やってると、お風呂に入っていても、短冊が湯船に浮かんでるような気になりますよね、っていうこと(笑)。熱中したりすると、ね
糸井 (笑)
宮本 そういうふうにして、ピクミンが見えなあかん、と思ったんですよ。お風呂に入ったらピクミンが浮かんでるし、庭歩いてたら足下にピクミンがいる。    わかりやすく言えば「このゲームをやったあと、歩いていたら足下にピクミンがいて、踏みそうになる」ふうになるものをつくろう、と。    ……スタッフには、そういう精神論が多かったかな(笑)
宮本茂と糸井重里「ピクミンをめぐる対談」その6 足元にピクミンがいる。

ただこれはあくまでAR云々以前の、作品世界への没入感を如何にしてプレイヤーに与えるかという話に過ぎなかったであろうが、このほぼ日刊イトイ新聞による宮本茂と糸井重里の対談から20年近い時が経ち、今をときめく存在となったどう森シリーズと異なり自社制作フラッグシップコンテンツのうち最も最弱な状態が今なお続くピクミンシリーズの可能性と未来を任天堂はNianticのAR技術に賭けたと言っていいだろう。勿論、現時点でNianticが試みようとしているARの有り方にスーパーマリオシリーズ以下ピクミン以外の任天堂の自社制作コンテンツが合わなかったという事情もある。それについては英語圏のゲームメディアEurogamerの記事において触れられている。
www.eurogamer.net
だからこそピクミンブルームの発表アナウンス動画における宮本茂のメッセージは「ピクミンの原作者でスーパーマリオの父でもある宮本茂です。」という自己紹介から始まるのだ。
f:id:nekotetumamori:20211224161600j:plain※画像は英語版のピクミンブルーム発表アナウンス動画より
そしてその発表動画の中で公表されCMに使われているピクミンブルームのトレーラーのBGMが歴代ピクミンシリーズ本編に関わってきたピクミンのCVの人である若井淑氏か『ピクミン2』でサウンドディレクターを務めオリマーのCVの人でもある「とたけけ」こと戸高一生氏が作りそうな明るい雰囲気の曲なのは、ピクミンが死ぬ必要のない世界に悲壮感は不要だし、ARにピクミンというコンテンツの未来を賭ける事に不安を与えても仕方がないからであろう。だいたいナイアンが開発したという事以上の不安ははっきり言って要らぬ。なおピクミンブルームのサウンドを担当したのはカプコンのモンスターハンターシリーズのサウンドで有名になり『Hey!ピクミン』でサウンドを担当した甲田雅人氏であるが、トレーラーのBGMの作曲を誰が担当したかについてはまだ明かされていない。
youtu.be
いずれにせよ、宮本茂以下任天堂のピクミンシリーズスタッフ陣はこのトレーラーで表現された「足元にピクミンがいる」という世界観をいずれ何らかの形で世に出したかったのだろう。Nianticという「黒船」がARという概念を引っ提げてポケモンに絡んで来た事は彼らにとっての幸運だったのだ。
f:id:nekotetumamori:20211222170649j:plain
f:id:nekotetumamori:20211223145845j:plain
そしてピクミンブルームにはもうひとつ、任天堂独自のアバター「Mii」を使った今は亡き『Miitomo』の次に出たMiiにも焦点が置かれたiOS・Android端末向けアプリという面がある。穿った見方をするならピクミンというコンテンツを利用した歩行に特化した目標設定のない『Wii Fit』とも言える。そんなピクミンブルームだが、任天堂からの配信ではないとは言え任天堂の自社制作コンテンツのアプリとして果たしてMiitomoの配信期間を越えることが出来るであろうか。せめて短命に終わるとしても『ドクターマリオワールド』のそれは越えていって貰いたい感は無いわけではない。
f:id:nekotetumamori:20211224181817j:plain
……とまあ、またとりとめもなくだらだら書いてみたのだが、Ingressエージェント末席にしてポケ森世界のとあるキャンプ場管理人の些細な祈りを込めた駄文はこのぐらいにしておこう。

XMとピクブルと邪推

当記事はIngress & Wayfarer(その1) Advent Calendar 2021の12月11日分の記事です。
※当記事は完全に妄想だらけのネタ記事です。くれぐれも真に受ける事の無いように!!

今年(2021年)3月にNianticと任天堂双方から開発中のアナウンスがあり一部地域でオープンβテストが行われていたNianticのピクミンアプリがその後どうなったかというと、今年10月27日にな唐突にピクミンブルーム』というタイトル名の発表そして正式サービス開始の報と共に日本国外の一部地域で配信開始され、11月1日に本邦でも配信開始となったのは周知の通りだろう
個人的にはIT技術としてのメタバースをdisり「リアルワールド・メタバース」なるパワーワードを掲げるNianticのやろうとしている事には相変わらずどうも不安しかないどころか「ダメなんじゃなかろうか」という感じしかして来ないのであるが、それでもNianticの裏側にいる諜報機関NIAのIngressエージェント末席でもある自分は『ピクミンブルーム』略してピクブルの発表動画を見て、もしやこれは「陣営戦のないIngress」なのではと思いナイアンの事だけに作動不良が頻発するのも覚悟の上でそれを自分の端末にインストールした。
そして思った通りアプリの内訳は『IngressPrime』や『ポケモンGO』やピクブル配信開始後にサービス終了の報があった『ハリー・ポッター:魔法同盟』といったNianticのアプリと同時に動作する事が出来るのだがバグも多いナイアンアプリの事だけに画面が落ちたりと固まったり端末が異常発熱したりといった作動不良が頻繁に起こる「陣営戦のないIngress」であった。IngressエージェントやポケGOトレーナーによるいがみ合いやトラブルの話を他人事として聞くのももうこりごりだからなあ
……

「マリオのお父さん」は実はセンシティブ(XM的な意味で)なのだろうか

ところでピクブルの発表動画を見て、まさかというより彼が登場してもおかしく無いわなあと思った部分がある。そう、任天堂のスーパーレジェンド級クリエイターにしてアニメ版ポケモンにおけるグリーンことシゲルの元ネタでもある人物、ミヤホンこと宮本茂が直々にメッセージを伝えている部分である。「あれ?? もしかしてこれ、ピクミンシリーズにも関与したレジェンド級スタッフが関わるも商業的に芳しくなかった『Wii Music』の時同様に所謂死亡フラグを立ててしまったというオチにそのうちなるのかな?w」と思ってしまったのはさておき、ピクブル発表動画における宮本茂の話す内容はTwitterであれば即刻「お前は何を言っているのだ」というミーム画像がリプ欄で貼られる感が……いや、実はミヤホンってXM(エチゾティック・マター)の感受性が強いセンシティブ(能力者)だったんじゃないのかと言いたくなった
youtu.be
何しろ上の動画の中で宮本茂はこう言っていたのだ。

さてみなさん、地球上には人の目には見えないピクミンという不思議な生き物がいます。
あなたのそばにもいるんですよ。
そしてこの『ピクミンブルーム』では、スマートフォンを通してみなさんもピクミンを見ることが出来るようになります。

おいちょっと待て、自分達はもしかして日頃からピクミン踏み潰して生きとるんかい?!!!wと言うかピクミンシリーズの舞台である惑星PNF-404とはやっぱりこの地球か?? と思ったが、まあ地球上といったところでピクミンが生息しているのはどうせアプリ上で何とか状況を把握できる1218世界と接している平行世界の話だろうし無問題と言えば無問題か。というかこのアプリ、ピクミン達のいる平行世界に干渉することが出来るスキャナーではないのか……?! と思ってしまった。
しかし、かつてほぼ日刊イトイ新聞が任天堂の広報的な事をやっていた特集ページ「樹の上の秘密基地」にて2002年に掲載されたピクミンについての糸井重里と宮本茂の対談を読むと、どうやらピクミンは足元にいるかもという認識に宮本茂だけでなく『ピクミン』制作スタッフも至っていた模様なのである。

宮本 ぼく、このゲームをどんなふうに遊んで欲しいですかと言われたときに、よく言っていたのが、花札を一生懸命やってると、お風呂に入っていても、短冊が湯船に浮かんでるような気になりますよね、っていうこと(笑)。熱中したりすると、ね
糸井 (笑)
宮本 そういうふうにして、ピクミンが見えなあかん、と思ったんですよ。お風呂に入ったらピクミンが浮かんでるし、庭歩いてたら足下にピクミンがいる。    わかりやすく言えば「このゲームをやったあと、歩いていたら足下にピクミンがいて、踏みそうになる」ふうになるものをつくろう、と。    ……スタッフには、そういう精神論が多かったかな(笑)
宮本茂と糸井重里「ピクミンをめぐる対談」その6 足元にピクミンがいる。

これはNianticがIngressで掲げた、「あなたの周りの世界は、見たままのものとは限らない」("The world around you is not what it seems.")に通じる見方だろう。恐らく宮本茂をはじめとした任天堂のクリエイター達の多くはやはり元々XMの感受性が強いかどうかしていてNIAであればエキソジェナスと見なすような自ら意思を有する存在を薄々と把握するところまで行ってしまったのではないかと邪推してしまう。そのひとつがピクミンというゲームコンテンツの主題として語られてきた、「虫のような植物のような不思議な生き物」だったのではないか。任天堂はその生物を主題にした物語を創るにあたって「PNF-404」なる地球を思わせる舞台を用意し、その内容をピクミンより一回り大きい他の惑星の人類を主人公にした異郷訪問譚にしたのだろう。つまりピクブルで把握出来るピクミンこそが本来のピクミンであり、一寸法師な宇宙船乗りオリマーの物語はやはりフィクションに過ぎないのかもしれない。
Ingressエージェント末席としてはNianticがポケモン以外の任天堂系コンテンツを利用するのにピクミンを持ってきた事はちょっと意外だったが、但しピクミンは任天堂のコンテンツ四天王のうち最も最弱なのでまず生贄になるのがやっぱりそれだったのかな感は今でもある。しかし自分はピクミンというコンテンツが宮本茂にとって現時点での実質最後の作品であるという認識を持つまで「MOTHERシリーズやF-ZEROシリーズやスターフォックスシリーズやメトロイドシリーズ同様スマブラシリーズでその存在を延命したゲーム」という認識しかなく、それ故に後に『ピクミンブルーム』という名前が与えられる事になるアプリが開発中であるというNianticと任天堂からのアナウンスの少し前にUSJのスーパーニンテンドーワールドで物理的に再現されたマリオの世界の造形にピクミンが混じっていたという件を知った時に少し驚くも正直違和感は無いなと思ったのである。何しろピクブル以前のピクミンシリーズの主人公は『ピクミン3』及びその移植+a作品である『ピクミン3デラックス』を除き名前からしてマリオと真逆のキャラとして描かれてきたオリマーなのだから。
因みにピクミン以外の任天堂コンテンツに目を向けると、『とびだせどうぶつの森amiibo+』やポケ森こと『どうぶつの森ポケットキャンプ』において独自のAR撮影機能を実現したどうぶつの森シリーズがあり、そのアイコンキャラのひとつであるとたけけはその影響がテクトゥルフを彷彿とさせる存在であり、その現実世界での影響については前の記事で書いた。最も自分はとたけけについては他ならぬテクトゥルフだろうと見ているが。
kakureneko-memos.hatenablog.com
それにも関わらずNianticによる新たなARの実験場として開発したアプリの題材に選ばれたのはどうぶつの森ではなくピクミンであった。

twitter.com
www.eurogamer.net

"We did experiments with a lot of other Nintendo IPs, but famous IPs don't always mean the best fit for what our goals are, and the experience we wanted to deliver," Katayama continued. "Out of all the prototypes and demos we made, we saw Pikmin fit and balance those goals and the vision we had."
Nintendo and Niantic's Pikmin Bloom is a mix of gardening, scavenging, scrapbooking and Pokémon(Eurogamer記事)

なぜそうなったのかは、ピクミン以外の任天堂のコンテンツがナイアンが新たに制作していたアプリの目指す方向性と合わなかったというのもあろうが、やはりピクミンが任天堂のフラッグシップコンテンツで最も最弱だからというのもあろう。任天堂はピクミンというコンテンツの未来をNianticとその背後にあるNIAとそしてARとXMが秘めている可能性に賭けたのだろう。それが宇宙船乗りオリマーの物語への天啓を与えてくれた、任天堂のゲームクリエイターがピクミンと呼び始めた「虫のような植物のような不思議な生き物」への恩返しのつもりだったのだろう。

ところでピクミン達に何があった?

そして11月1日の本邦でのピクブル配信開始後ダウンロードして早速始めてみたのであるが、いきなりのピクミン全滅ならぬ全休眠という展開からのスタートである。
f:id:nekotetumamori:20211101040703j:plain

こんにちは! Pikmin Bloomへようこそ!
この世界には、 実は「ピクミン」という、動物のような、植物のような、小さくて不思議な生き物がいます。

f:id:nekotetumamori:20211211165456j:plain

ピクミンは人の目では見えませんが、 あなたのスマートフォンを通して見ることができます。
しかし今、多くのピクミンが 「苗」へと姿を変えて眠ってしまいました。

f:id:nekotetumamori:20211211165557j:plain

元の姿を取り戻し、ピクミンで賑わう世界にするためには、あなたの助けが必要です。

f:id:nekotetumamori:20211101040704j:plain

これは、ピクミンの苗を育てることができる特別なバックパック、「プランターパック」です。
植えた苗は、あなたが歩くことで生まれる「歩数エネルギー」を吸収して成長します。

チュートリアル時の最初の説明から察するに、後にピクブルで把握可能となったピクミン達の住む世界におけるピクミンは任天堂作品で描かれてきたそれと異なり、その身に何かあればカブやレッドビートやラディッシュのような鉢状の殻を作って休眠状態──ピクブルに於いては便宜的に「苗」と呼んでいる──になる性質があったのだろう。そしてNIAがは任天堂からの情報を元にピクミンのいる世界に干渉し始めそこにおけるXM研究を開始したは良いが、それによってあまりにも多くの休眠状態に陥るピクミンの個体に遭遇したのみならずピクミンの頭部の葉状の器官が蕾状になった後何らかの要因で花状の変化した後に散布された破片──便宜的に「花びら」と呼んでいる──から生じる植物の存在がピクミンの生活環境の維持に良い影響を与えていたなど事も判り、何しろその世界の生態系はピクミンの活動ありきのものだったということまで判明しこのままではやっていることがただの環境破壊でしかなく人為的にでも良いから無理矢理生態系を再構築しないと大変不味いことになると解決策を模索するうちに、ピクミンが休眠状態から回復する為には外部からの何らかのエネルギーを必要とする事が判ったのだろう
そのエネルギーを人工的に生み出す為に開発されたのがプランターパックの元となる技術で、それを効率良く起動させる手段として現生人類であるホモ・サピエンスの歩行が最も適していたのでバックパックタイプ型デバイス「プランターパック」にして、後はそれを誰かが背負って歩けばよくピクミンの生育環境に必要な花はその発生源をピクミンから集めて手当たり次第植えていけば良いとなったのだろう。
しかしそのプランターパックを1218世界はじめとする他のマルチバースに物理的に持って来ることは出来ず、ならばどうするか。
そこでNIAが着目したのが任天堂独自のアバター・Miiであろう。世間ではピクミンはあくまで任天堂のゲームコンテンツという認識に過ぎず、アバターとしてMiiを使うことは任天堂側にとっても何かと好都合でしかない。しかしユーザーが現時点でMiiを利用するにはニンテンドーアカウントが必須で、それ故『ポケモンGO』でもやらなかったニンテンドーアカウントとの紐付けを承諾したのだろう。任天堂はそのくらいのことはNIAによるXMに関する技術を手にするための代償として決して安くは無いとしても「十分お釣りがくる」と判断したのだろう。勿論ニンテンドーアカウントを持っていない人にも考慮してアプリ側にも少数ながらアバターの外見の選択肢を用意しておけばよい訳で。
後は、万が一ピクミンの群れが攻撃してくるような事があってもある程度耐えられるアバターを用意すればいい。しかもそれを満たすにはホコタテ星やコッパイ星の住人と同じ大きさでは頼りないが何も1218世界の人間の大きさを用意する必要もない。最もピクミンには「発生時や休眠状態からの回復時に引き抜いた者に対して絶対的な信頼感を持って付き従いやすい」という特性があるのでアバターが休眠状態から回復可能となったピクミンを引き抜き続ける限り攻撃される心配はないが、そこはNIAが今まで培ってきたシミュラクラやリモート・パーティシペーションについての研究とそれに関する技術が応用されたのではなかろうか。
だがそこは我らが恐怖のうっかり大王NIAの事、恐らく1218世界における「エピファニー・ナイト(啓示の夜)」をピクミンの住む世界でもやらかしたのではなかろうか。そういえばピクブルの正式サービス開始が発表される少し前にNianticや任天堂が提供するゲームアプリのAndroid版がサービス終了が決定していた『ドクターマリオワールド』を除き悉くほぼ同時にダウンしたというトラブルが起きたことが有ったが……いや、でもあれはやはり1218世界の事象に過ぎないであろう。しかし、幸いな事にそれによって一時の眠りについた多くのピクミン達を再び目覚めさせ、ピクミン達の住む生態系を再構築する術は既に出来ている。
そしてピクミンが頭部の先端にある葉状の器官を花の形状にするのにはエキス(ネクター)と呼ばれる液体が必要であるがこれが他ならぬXMの集積物であったのだろう。ならば1218世界のポータルネットワークをピクミンの住む世界に反映させてXMの流れをコントロールすれば良い。その結果恐らく本来は何らかの要因で出現していたビッグフラワーとキノコの出現場所がIngressにおけるポータルの場所と一致するようになったのだろう

ポストカードにXMを巡る思惑を乗せて、そしてデコピクミンとは一体何なのか

しかし謎なのはビッグフラワーとキノコの出現場所はIngressポータルの一部であるにも関わらず、ピクミン達が何かと拾ってくるポストカードや同一個体のピクミンから「花びら」を集め続けた後にピクミンが「デコピクミン」になるために苗として眠っていた場所にわざわざ出向いて拾って来るシールやクローバーやボトルキャップやコック帽……じゃなくてローストチキンの端につける紙や樹脂フィルム製の飾り(マンシェットやチャップ花と呼ばれているもの)といったもの類いである。本来ああいうものはピクミンの住む世界には本来無かった筈ではと自分は見るのだが、NIAが任天堂の助けを借りつつXM研究をするうちにピクミン達に冗談半分で与えてみたら案の定ピクミンが興味を示したとかそういうオチだったのでは無かろうか。それに対してポストカードは恐らくポータルネットワークに関わる研究目的の為の者でピクミンの「おつかい」に反応して自動的に各ポータルから出現できるようにし、またピクミンがポータルネットワークを利用して各ユーザーの元に一時的に移動出来る為のものにしているのだろう。
休眠状態の苗の発見地の情報を管理するに当たりGoogleMapやOpenStreetMapに登録されている情報を利用し、休眠から目覚めたピクミンから「無理矢理花びらを集め続けた事のせめてものお詫び」として苗として眠っていたその地点に因んだアクセサリーを用意し、苗の存在を把握したと同時にその地点にアクセサリーをプレゼントボックスに入れて置いておくようにしたのではないか。後は苗をプランターパックのスロットにセットしている間にでもそのピクミンがいずれ眠っていた場所に一度帰るように「吹き込んで」やれば良い訳で
ただもしそうであるならば最初からデコピクミンとして目覚める「大きな苗」は一体何なのかという話になるが、恐らくピクミン全個体休眠という事態が起きる前にNIAと任天堂によるXM研究によって強制的に休眠させられた個体なのではなかろうか。そういえばニンテンドーアカウントの初回連携で入手出来る大きな苗の中で眠っていたピクミンは(そしてそれ以外に入手する術がなく同じ苗は二度と入手不能である可能性が高い)マリオの帽子のチャームを被った京都の任天堂本社の位置情報が紐付けられたデコピクミンなのである。
f:id:nekotetumamori:20211101134455j:plain
f:id:nekotetumamori:20211101203045j:plain
f:id:nekotetumamori:20211101203103j:plain
f:id:nekotetumamori:20211101203116j:plain

そして陣営争いなきIngress=ピクミンブルームと共にある日々は暫く続く

恐らくだいたいNIAと任天堂のせいでIngressポータルが反映された地点に出現するビッグフラワーであるが、これも当初は双葉の苗の状態で、そのままでは何も起きず各ユーザーがピクミンを引き連れて一緒に花を植えることで漸く成長するのである。そしてビッグフラワーひとつが花を咲かせるのに必要な花を植える本数は300本だが、元々はそれにもばらつきがあったものがポータルネットワークを介したXMによるコントロールで300本植えれば確実に花を付けられるように調整しているのだろう。実際、花を植えていくうちビッグフラワーが苗から急激につぼみに成長した後や閃光と共に花を咲かせた後にその上に降り注ぐ光の花吹雪はかなりXMと思われる何かを感じるものだ。
f:id:nekotetumamori:20211211221340j:plain
f:id:nekotetumamori:20211211122733j:plain
f:id:nekotetumamori:20211211221504j:plain
だが良く判らないのはビッグフラワーを咲かせた後に出現したり、ピクミンを引き連れて移動中にピクミンがどこからともなく拾ってくるエキスの元になるフルーツの存在だ。そもそもエキス自体もXMの集積物であるのならばそのまま地上に出現すればいい筈で元々はそうであったのだろうが、それでは生態系再構築が効率よく進まないと見て、1218世界をはじめとしたホモ・サピエンスが暮らす世界の果物を模した形をXMをコントロールすることによって与え、ピクミン達をおつかいに出すことで回収しピクミンが花びらを生成するためのエキスを確実に入手出来るようにしたのではなかろうか。

ま、ここまで全てIngressエージェント末席の邪推、というか妄想なんですけどねw

そういう訳で、元々陣営争いなきスキャナーがあれば……と思っていた自分は暫くの間文句を言いつつピクブルのアプリを開き、ピクミン達を連れて歩く日々が続くのだろう。まあそれがこのアプリのサービス終了まで続くのか、それともどこかであっさり飽きてしまうのかは任天堂案件だけに「天のみぞ知る」というより、「天にすらわからぬ」のかもしれないが。

『けけロイド』の前に全ての「けけロイド」は一度、死んだ。されどとたけけが「メジャーデビューした元ボカロP」と同じ地平に立てるかというと……

また今回も目が滑る長ったらしい悪文記事を書く。所詮は物事知らん能無しなヤツのケチ付け目的の愚痴記事の域を越えたものではないので、なんじゃこの記事は(呆w)と思った方は「そっ閉じ」されることをお勧めする。

長い長い愚痴(前置き)

Twitterで日頃何かと日本という国やその社会や文化への愚痴や、その愚痴の一環として任天堂案件を腐すような事を書いている一方で、自分のAndroid携帯にはポケ森こと『どうぶつの森ポケットキャンプ』をはじめとした任天堂のゲームアプリを入れているのみならず、Twitterのファルコン・ランチネタに端を発する所謂スマブラランチアカウントのn番煎じネタとして「どうぶつの森シリーズのとたけけのランチアカウント」を不定期でやっているようなヤツでしかない自分がこんな事を言うのも正直かなりアレなのだが、以前の当ブログ記事でも書いたが2020東京五輪の開会式をきっかけに日本のゲーム音楽が変に脚光を浴びてしまった件については自分は正直未だに腹立たしく思っている。オタク系ネット民の多くが2020東京オリパラ開催の是非を巡る議論で本邦の音楽業界含めた二次元でない文化コンテンツ方面を過剰に腐す形で悪目立ちし、五輪開会式でゲーム音楽が使われた途端にクールジャパン案件への疑問符や本邦におけるオタク文化の祭典であるコミックマーケットの会場である東京ビッグサイトが五輪開催の為に接収された事の怨嗟を忘れて大喜びしたというオタクでない層から見ても醜悪だったであろうネット上の光景は今後も覚えておく。
最も自分は天寿を全うした感があるすぎやまこういちが本邦のダメな歴史認識流布に荷担していた件を2000年代末に知って以来、ああいうクズを有名にした日本のゲーム産業なんて正直潰えてくれて構わんと思っている程なので、マジですぎやまこういちが生前にその言動を以て「焼かれる」事が無かった事も「滅びよ日本(怒)」としか言いようがないし日本政府が彼に文化功労者の栄典を与えた事は悪行にも程がある。安倍政権時代が終わる前年に「マリオのお父さん」こと宮本茂に本邦政府が文化功労者の栄典を与えたのはすぎやまにそれを与える道筋を付ける為でもあっただろう。ただすぎやまはドラクエ案件で有名になる以前に元々ニッポン放送の音楽スタッフとしてTV・ラジオ業界の音楽方面でそれなりの実績を有していた人物でもあり文化功労者に選出される前に案の定音楽方面への功績をもって叙勲されていた訳で、なんというかドラクエで改めて有名になった事以上にフジサンケイグループの縁が祟ったかという感がしなくもなく、そういう意味では彼の件も結局は「日本さえなかりせば」という話だったとしか言い様がない。
さてその「日本さえなかりせば」というより日本発の2ch系ネット文化さえなかりせば……という英語圏発のネット上の流行がちょっと前に一部で政治系ネット民絡み案件としても話題になっていたヴェイパーウェイヴとそこから派生したインターネットミームの類とやらではなかろうか。以前それについて説明しているネット記事に目を通したが(実質高卒が最終学歴な)自分としては「それらって日本語圏のネットでニコニコ動画にUPされてきたような代物ですよね?」という反知性丸出しの感想しか出て来ず、まあアリだとは思うけど深入りする気も起きない。あとヴェイパーウェイヴの元ネタが1980~1990年代の日本のテレビゲームを含めた娯楽コンテンツと聞くと、その頃のJ-POPが海外で今頃ウケているという話も実は同類かつ同根の現象じゃないのかと言いたくなる訳だが、と思ってたらやっぱり一連の事象と見られるようで。
tabi-labo.com
ヴェイパーウェイヴとその派生・周縁案件のうちネットミーム系のものはオルタナ右翼案件と結び付いたという指摘がある分、余程のマニアか保守系ネット民を除き変に持ち上げられる事は暫くないとは思うが、過去のJ-POPが世界でウケているという話は自分には「日本スゲー」的な取り上げられ方してる感があってなんだかなあという感じしかしない。J-POPは既に斜陽であることはわかっている人も多いと思いたいが、その全盛期を遥かに上回る流行ぶりの今をときめくK-POPもまたJ-POPの流れを組んでいると言われるとそれもそれで結局「日本スゲー」的な見方でしかないと思ってしまう。J-POPもK-POPもその「お手本」は欧米の娯楽音楽だろうに。「クールジャパン」という馬鹿で間抜けでカッコいいという意味でのクールさが無いどころか名前の通りお寒い案件を正当化するような娯楽文化評はもういい加減この世から消えていただきたいのだが……

ヴェイパーウェィヴの先駆者みたいなものだったのかもしれないどうぶつの森のとたけけ案件

ここからが今回の記事の本題。自分が2020東京五輪開会式の件でゲームファンなオタク系ネット民のみならず本邦のゲーム業界にも改めて呆れる以前、たまたまネットで見つけて脊髄反射的に「ご冗談をw」と思ってしまった記事がある。2019年にKotakuに投稿されたどうぶつの森シリーズのとたけけに対する礼賛記事だ。
kotaku.com
なお自分がこの記事を知ったのはそれの日本語翻訳記事を見つけた事がきっかけである。
note.com
その時の自分の脊髄反射的なツイートがこれ。ヴェイパーをウェイバーとか書いてしまっている事にかなり後で気が付いてしまい修正する機会を逃してしまった。恥ずかしい。


なおこのKotaku記事の内容、英語圏における歴代どう森シリーズに実装されてきたとたけけ曲のカバーやニコニコ動画発の音楽MAD系ネットミーム「けけロイド」に触発されたであろうとたけけネタの音楽MADの動向の一端を知るには良い記事である。ただし文中でポケ森の発表時の動画と紹介されてリンクが貼られている動画はとびだせどうぶつの森amiibo+ダイレクト英語版である
因みに自分はどう森シリーズのとたけけについてはNianticの『Ingress』をプレイするようになった後それのユーザーコミュニティに所属してそこのメンバーがポケ森をやらなかったら今でもあまり興味を持たずにいたかもしれないので、ゲーム音楽が所謂「ピコピコ音」から完全に解放された以後の時代において最も影響力を与えたミュージシャンがどう森シリーズのとたけけとか言われると、それって実のところ一部のゲームファン限定の話ではないのか? としか自分には思えないのだ。
しかしゲーム音楽含めた音楽全般の事について無知な自分がこう書くのもどうかしているが、どう森シリーズのとたけけ曲はゲーム音楽の中でも既存の音楽のパロディ或いはオマージュという方向を露骨なまでに行った代物で、ゲーム作品を通じて提供された「古今東西の音楽の目録的なもの」の域を越えることは無い代物だと思っている。ある意味日本がほんの一時の経済的繁栄を切っ掛けに思い上がり調子をこいていた1990年代前半ですら所詮欧米先進圏の文化の劣化コピーでしかない薄っぺらいものと自嘲する向きのあった、そしてそれ故に世界で認められると日本の中では世界進出を果たしたぞと過剰に持ち上げられる悪弊が相変わらず酷い本邦の文化の極みのひとつだと言えるかもしれない。まあとたけけ曲に限らず任天堂作品案件が元々そういう代物であり、だからこそスーパーマリオシリーズの主人公であるマリオが2020東京オリパラの広報に使われ五輪開会式の初期案の時点で開会式の演出に採用される予定だったのだと言ってしまって構わないだろう。
そして自分は音楽の事に限らず世の中の諸事象についてとんだ情弱だから故にヴェイパーウェイヴと呼ばれている事象のざっくりとした説明を見て「ヴェイパーウェイヴとその派生案件=ニコニコ動画的なるもの」という雑な認識になっていたところに先のKotakuのとたけけ礼賛記事を見つけてしまった事で、「とたけけ曲とそれに触発された二次創作案件って結局のところヴェイパーウェイヴとその派生案件の同類にしてその一端に過ぎないのではないのか??」という雑な見方をするようになって、そしてその見方は自分のヴェイパーウェイヴに対する認識同様恐らく間違っている可能性が大きそうなのだが修正する気がどうも起きない。
実際とたけけ曲のうち、特に現代音楽系のものは辛辣な言い方をすればそれらもまた日本の娯楽音楽同様の欧米圏のそれらの劣化コピーでしかない代物であり、とたけけ曲そのものも古今東西のあらゆる音楽ジャンルのサンプルという設定なのはそれらの残念過ぎる楽曲タイトルからも明らかだ。それ故にとたけけの奏でる曲は音楽としては大いにアリだし個人的にはウケる曲もあるのだが、正直学校の音楽の授業っぽさがあってどんなに曲が良くてもどこか退屈なのである。
しかしネットの世界は狭い世界の中におけるウケ狙いで盛り上がるもので、ニコニコ動画発のどう森二次創作ネタの「けけロイド」と呼ばれる音楽MAD動画の大半は既存の曲のカバーで、それも初期はニコ動ユーザー好みのゲーム音楽・東方ProjectシリーズBGMの二次創作曲(所謂「東方曲」)・ボカロ曲・アニソンのカバーだったりで、そもそもMADという事もあってそれら自体がニコ動ユーザー受けを狙ったカオスな代物が多かった。
以下その一例を幾つか。これは東方ProjectシリーズBGMのうち最も名高いであろう『東方紅魔郷』よりU.N.オーエンは彼女なのか?』のカバー。
nico.ms
こちらはcosMo@暴走P初音ミクの消失』のカバー。
nico.ms
そしてこちらはwowaka『裏表ラバーズ』のカバー。一見まともな動画に見えてしれっと驚き顔のみしらぬネコが登場するという案の定ぶりw
nico.ms
IOSYSによる東方曲でネタ色があまりにも強い迷曲のひとつとして有名な『チルノのパーフェクトさんすう教室』のカバーもある。
nico.ms
勿論任天堂作品の曲を歌わせたものもある。ちなみにこれはとたけけの元ネタである任天堂のコンポーザー・戸高一生氏が嘗て作曲した『カエルの為に鐘は鳴る』BGMの『王子の冒険』をけけロイドでカバーしたという感涙とまでは行かなくともいい意味でニヤリとさせられる代物。
nico.ms
そしてこちらはアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』よりまっがーれ↓スペクタクル』のカバー。因みに日本語圏のネット上では某とたけけ曲自体がそれのパクりではという邪推ネタがあったw
nico.ms
これは『とある科学の超電磁砲』OPのonly my railgun』のカバー。
nico.ms
宮本茂登場以後の任天堂が手本かつ目標としてきたディズニー作品のアニソンカバーもある。これは『アナと雪の女王』テーマソングの『Let It Go』のカバー。
nico.ms
そして遂にJ-POPをけけロイドでカバーする者が登場し、あつ森こと『あつまれどうぶつの森』発売後にその流れは加速していく。これらは初期けけロイド動画では当たり前だったMADならではのカオスぶりは消え、純粋に「とたけけがカバーしている」系の動画へと洗練されている。これらの中にはけけロイドという言葉を使わず「とたけけが歌う」という由のタイトルが付いている事が多い。
これは米津玄師『海の幽霊』のカバー。
youtu.be
上記『海の幽霊』カバーの制作者の方があつ森発売後に制作されたKing Gnu『白日』のカバー。
youtu.be
J-POPというよりはアニソン扱いになりそうなLiSA『紅蓮華』のカバー。
youtu.be
YOASOBI『夜に駆ける』のカバー。
youtu.be
なおJ-POPをカバーしたものでも初期のけけロイド動画に近いカオスなノリのものが無いわけではない。これはPVがネットミームとして消費されていたサカナクション新宝島』をカバーしたもの。
youtu.be
だが元々ニコ動発祥案件のこと、中には「コンギョ」もしくは「攻撃戦だ」と呼ばれる事が多い北朝鮮のプロパガンダ曲『攻撃の勢いで(공격전이다)』をカバーした『けけコンギョ』というかなりアレな代物まである。なお使われている画像は日本語圏のネットミーム汚染の代表格である淫夢ネタの出典元こと鬼畜系同性姦作品『真夏の夜の淫夢』が元ネタであるという二重三重にアレな代物である。
nico.ms
『けけコンギョ』程ヒドいネタではないが、ガーナの「棺桶ダンス」ことダンシング・ポールベアラーズのネットミームをけけロイドでカバーしてみたものもある。(なお制作は前述の『新宝島』カバーの制作者による。)
youtu.be
とたけけ絡みの音楽ネタ二次創作はけけロイドだけではない。とたけけ曲のライブバージョンはどう森シリーズのNPC達が話す「どうぶつ語」で歌われているという設定なので、それに現実世界の言語で歌詞をつけ更にはそれを歌うというけけロイドと比べて創る人を選ばない二次創作も行われている。それらについては正直けけロイドよりも面白くないので割愛するが、その一例としてOSTER projectによる作詞者不明の『けけアイドル』非公式歌詞をボーカロイドでコピーした動画を挙げておく。
youtu.be
因みにこの『けけアイドル』の非公式歌詞であるが、それが実装されたとび森こと『とびだせどうぶつの森』発売後にニコ動にUPされた以下の動画のコメント欄にその非公式歌詞の元になったと思われるものが書き込まれていたりする。
nico.ms
更には現実世界の既存の楽曲のジャケットのパロディなファンアートまである。
front-row.jp
getnews.jp
しかしこの件を取り上げてネットニュースの記事にしたのが2chやニコ動と縁深いガジェット通信なのは案の定と言うべきだが、海外セレブ情報誌の編集元が運営しているフロントロウが記事にしたのはやや意外な感がある。が、実は海外の芸能ネタ関連の面白ネットミームでもあるのでネタにされたのも当然と言え、そういうところも含めてどう森シリーズのとたけけはやはりヴェイパーウェイブの一端にして先駆者であったという大変雑な評価が出来るかもしれない。因みにヴェイパーウェイブの発端と見なされている作品が登場したのは2010年との事だがニコ動にけけロイドが登場したのは2008年3月。これは街森こと『街へいこうよどうぶつの森』そして戸高氏がディレクターを勤めた音楽ゲームWii Music』という商業的な成功を期待されるも売上が芳しくなく後に株主向け質疑応答にて公開処刑を喰らった2作品が発売される半年以上も前の事だ。
dic.nicovideo.jp
しかもけけロイドの発端となった動画は4chan由来と見られるネットミーム「ロイツマ・ガール」から派生した『イエヴァン・ポルカ』カバーの音楽MADというニコ動発のネットミームのひとつだったという如何にもニコ動的な事象である。けけロイドの登場には後にヴェイパーウェイヴの流布の場のひとつになった4chanにおけるネットミームの存在が影を落としていた訳だ。(なお制作は前述の『初音ミクの消失』『チルノのパーフェクトさんすう教室』カバーの制作者による。)
nico.ms
ついでに言うなら戸高氏への好評価が任天堂作品ファン(それも信者呼ばわりされるようなレベルの者)以外に広まったのは、彼が関わった過去の任天堂作品の多くにギミックの一環として実装され、またどう森シリーズのとたけけ曲のひとつにもなっている「けけソング」について取り上げた英語圏の2006年のYouTube動画を編集したものが2011年に日本語字幕付きでニコ動にUPされ、それが日本語圏のオタク系ネット民を中心に「日本スゲー」論の亜種とでもいうべき「任天堂スゲー」論的な周知をされていったからなのではと自分は見ている。
nico.ms
因みに上記の動画の元動画は以下の3つ。
youtu.be
youtu.be
youtu.be
最も戸高氏本人の音楽に対する認識はあつ森発売後にBillboard公式に掲載された彼へのインタビュー記事からも大変謙虚なものである事が伺えるので、彼への好評価の広がりは当然の結果なのかもしれない。
www.billboard.com
因みに上記記事の日本語版はこちら。
www.billboard-japan.com

とたけけを巡る任天堂の思惑と戸高一生以外の任天堂の「とたけけ」達

実はどう森シリーズのとたけけ案件についてはタチが悪い事に任天堂自らその由来である戸高氏と紐付ける事を意図的にしてきたところがあるという事だ。まあとび森発売前のとび森ダイレクトのようにどう森シリーズのプロモーションの範囲内でやるうちはまだ許せるし理解できるとしても、それ以外のところでやってしまっていたのがなんだかなあという感がある。
2003年に雑誌『ニンテンドードリーム』の読者向けイベントとして開催された「マリオ&ゼルダビッグバンドライブ」に戸高氏が出演した際、彼がヨッシーの声の人であるという紹介でもすればいいのにどう森のとたけけの画像を貼った板を持ってきていたり、
nico.ms
『Wii Music』のメディア向けカンファレンス及びプロモーションビデオでも宮本茂がどう森のとたけけのモデルとなったスタッフが制作に関わった作品であることを強調していたりする。なお『Wii Music』についての顛末は前述の通り。
nico.ms
youtu.be
その結果何が起こったかというと、どう森シリーズの音楽案件に対する評価、とくにとたけけ曲に関する評価が戸高氏と露骨に紐付けられてしまっていることだ。YouTubeにUPされているとたけけ曲動画のコメント欄を見ると実際の作曲担当が明かされていない曲が多数なのに戸高さん凄い的な内容のコメントが散見されていたりする。勿論どう森シリーズのサウンド案件の責任は彼に集中することになるのである程度そうなるのは当然と言えば当然とも言えるのだが、チーム作業で制作しているのがスタッフクレジットで明白になっているゲーム作品の音楽案件において特定のスタッフに対しそこまで露骨な好評価がされている事例って他にあるだろうか? とも思ってしまう。
ただこのような事象についてはコナミのBEMANIシリーズが2000年代末から2010年代後半にかけて制作に関わる自社所属のコンポーザー陣を前面に出した内輪ネタや露骨なウケ狙いもアリのプロモーションを展開し、その中でニコ動ユーザーにネタ的に弄られるべくして弄られる言動に出るも(ユーザー層の傾向のせいもあるが)大きな顰蹙を買うことも無く、またコナミに対する失望も相まって露骨な好評価を得るに至ったwacこと脇田潤氏や評価を大きく落とさなかった藤森崇多氏といった事例もあるので、実のところスタッフの知名度やゲームファンなネット民にどれだけウケるかによっても評価はかなり左右されるものなのかもしれない。
最も今後はゲーム業界もクリエイターとしての実力のみならず「人道に悖らない方向での人徳の高さ」がこれまで以上に要求されてくることになろうことは大規模なセクハラ問題が明るみになったBlizzardを見れば明らかで、その問題の件を受けて退職したスタッフのひとりジェシー・マクリー氏に由来する名前がつけられていた『オーバーウォッチ』のマクリーが「本来の名前を名乗る事にした」という設定と共にコール・キャスディに改名された事を見ても、キャラクターの名前に制作スタッフに由来する名前を付けたりスタッフの内輪ネタを使ったプロモーションを行うのは実に諸刃の剣なのだ。どう森シリーズのとたけけは正にそういうリスクを抱えたキャラでもあり、だからこそとたけけをプロモーションに利用した『Wii Music』が発売から間もない時点で商業的に芳しくないと判った時点で任天堂公式の「社長が聞く」に戸高氏をフォローする形での反省会記事が掲載されたのだと見ることも出来よう。
但しどう森シリーズ第1作目の『どうぶつの森』で登場しその後も歴代どう森シリーズ作品に実装されている初期とたけけ曲の作曲の殆どは戸高氏によるものではなく、後にスプラトゥーンシリーズのサウンドディレクターを務める峰岸透氏によるものだという事は強く言っておかねばならないだろう。アーカイブサイトWayback Machineに収録されている過去の英語圏向けゼルダの伝説シリーズ公式サイト「Zelda Universe」の制作スタッフインタビュー記事のページ「Inside Zelda」のPart.13においてその件が峰岸氏本人より語られている。

During the development of Animal Crossing, I was in charge of composing K.K. Slider’s “present music.” I needed to create more than 50 different musical tracks! It had to be from all kinds of musical genres, and it also had to sound like it was played on some cheap keyboard! I had no problem composing music from genres I was already familiar with, but I couldn’t create tunes from more than 50 different genres just using my imagination. I needed to study hard and learn about a variety of music to complete the project, and it was a very tough job to squeeze all that information into my head. 

https://web.archive.org/web/20061215002402/https://www.zelda.com/universe/game/twilightprincess/inside13.jsp

その為か、2021年6月に発売された『あつまれどうぶつの森オリジナルサウンドトラックとたけけミュージック集Instrumental』付属のブックレットに掲載のクレジットには作曲に関わった任天堂のサウンドスタッフの方々の名前の一番上に峰岸氏の名前が書かれている。
f:id:nekotetumamori:20211011194903j:plain
f:id:nekotetumamori:20211011195030j:plain
戸高氏と峰岸氏の他に名前があるのはとび森のメインタイトル曲の作曲者である片岡真央(富永真央)氏、とび森で実装された『けけアイドル』作曲者のひとりにして『ピクミン3』のブリトニーや羽ピクミンのCVを担当した朝日温子氏、スプラトゥーンシリーズの『シオカラ節』作曲者の藤井志帆氏、峰岸氏同様に初期どう森シリーズに関わりあつ森で再びどう森シリーズに関わった永田しのぶ(田中しのぶ)氏である。
但しあつ森メインタイトル曲にしてとたけけ曲でもある『みんなあつまれ』作曲者である岩田恭明氏の名前は掲載されていないのはどうかと思うが初期どう森シリーズに関わった永田権太氏の名前が無いのも興味深い。因みに藤井志帆氏は街森サントラ集『街へいこうよ どうぶつの森 ~森の音楽会~』のボーナストラックのうちの一曲である『けけソウル』クラブVer.のリミックスを担当されていたがとたけけ曲そのものの作曲にも関わっていた事が明記されたのはあつ森サントラ集のブックレットが初であろう。以下の写真2枚は街森サントラ集のリーフレットにあったクレジット及びボーナストラックの楽曲コメントである。
f:id:nekotetumamori:20190215233728j:plainf:id:nekotetumamori:20190216000559j:plain
この時の藤井氏による『けけソウル』クラブVer.の影響かどうかは知る術もないが、この後とび森において「クラブDJの姿のとたけけ」ことDJK.Kが登場したのは周知の通り。
2019年11月のNintendoLiveにおける「ハイカライブ2019」の前座にとたけけが登場したのも、あつ森発売を控えていたことに加えてスプラトゥーンシリーズのサウンドディレクターである峰岸氏こそもうひとりの「とたけけ」であり、峰岸氏に次いでスプラシリーズの音楽を支えている藤井氏もまたそのひとりであった、という事もあるのかもしれない。但しこのイベントで披露されたとたけけの曲は『みんなあつまれ』だったが……
youtu.be
そして音楽面のみならず、とたけけというキャラクターを純白のテリア系の姿の犬族として描くどう森シリーズのアートデザイン担当者やとたけけのセリフを司るスクリプト担当者もまた「とたけけ」のひとりであろう。因みに2006年に小栗旬がとたけけのCVを演じたアニメ映画版どう森が上映された後にどう森シリーズのデザイン統括者は寡黙な鳩族の喫茶店店主マスターのモデルという説が、そして『Wii Music』のスタッフインタビュー任天堂公式サイトの「社長が訊く」に掲載された後にどう森シリーズのスクリプト統括者はモグラ族の説教オヤジなリセットさんのモデルではという説が一部で流布したようで、とび森発売後のとび森ダイレクトに於いて制作スタッフ陣がその説に納得しつつ否定した事があった程である。

『けけロイド』という名のネットミーム「けけロイド」に向けられた最終兵器かもしれないボカロオマージュ曲

とまあ、どう森のとたけけ案件については個人的には色々思うところがあるのだが、2021年10月のあつ森ダイレクト観るまでよりによってとたけけ案件で驚愕するネタが投入される事になろうとは思ってもいなかった。今年11月初旬のあつ森の最終大型アップデートで実装された新たなとたけけ曲のひとつ『けけロイド』である。
youtu.be
土曜の晩にお馴染み(但しあつ森では必ずしも土曜の晩に行われない時がある)とたけけライブ版はこちら。
youtu.be
あつ森の追加DLC『あつまれどうぶつの森ハッピーホームパラダイス』で実装されたDJK.K仕様のとたけけ曲リミックスメドレーにも勿論『けけロイド』のリミックスが入っている。
youtu.be
そのタイトルと曲ジャケットのイラストを見て、ただでさえボーカロイドやその類似案件のUTAUに近い歌声のとたけけでボカロネタやるんかいと思うのみならずニコ動発のネタであるけけロイドを遂に公式が回収しに来たのかと思うも、ある意味ボカロ曲の曲調の元ネタのひとつは日本のゲーム作品におけるゲーム音楽なのではとも思ってみたりで戸高氏以下どう森シリーズに関わる任天堂のコンポーザー陣ならボカロ曲っぽい曲は書けるだろうとも思ったりもした。
生憎自分はあつ森以前にNintendoSwitchなる何かと問題を抱えたゲーム専用ハードなどまだ持っておらず、該当の曲を知るにはあつ森とたけけライブのプレイ動画のYouTubeへの投稿待ちという大変他力本願な状況だった。そしてYouTubeにUPされた『けけロイド』動画を観た自分は、やはりどう森シリーズのスタッフ陣は「けけロイド」という言葉の意味を変えようとしたのかなと思った。まあ実際にそこまで考えて創られた曲かどうかまでは作曲に関わったスタッフが内情を明かすことがない以上は判らない。
あつ森アプデにおける『けけロイド』実装は、けけロイド案件よりも桁違いに醜い案件である4chan発の『カエルのペペ』ネットミームに対するペペの生みの親である漫画家マット・フューリー氏の対応に似たものであったのかもしれない。
gendai.ismedia.jp
とたけけとペペとの違いは、現時点でとたけけは幸運なことに「社会におけるマジョリティ層によるこれまでのダメな所業やそれを支えてきた思考を正当化する」為のアイコンに使われるケースがまだ少ない、という事の1点に過ぎない。だが日本語圏のネット上において任天堂案件を過剰に持ち上げてきた層についてはTwitterにおける自分の観測範囲内だけでも残念ながら歴史的な必然の結果で実は回避不可避だったであろう「日本の経済的繁栄期終焉とそれに伴う国際社会における日本の存在感の必然的な低下」を嘆く本邦の保守派属性の者及びその影響を受けた者が相当いると見なさざるを得ないところがあるだけに、どう森のとたけけ案件がネット民の手で今後どうなるかはわからないのである。
英語圏のSNSにおいて鬱屈を抱えた保守派ネット民が自らの義憤から産み出した悪意の器として利用されたペペはその死のエピソードを以て己の姿を借りて電子の海にばら撒かれた悪意との対峙を試みたが、とたけけはボカロ曲オマージュの持ち歌を以てネット民の玩具にされた己の歌声を取り戻しに来たのかもしれない。実際あつ森に『けけロイド』が実装されて以後「けけロイド」でネット検索すると当然ではあるがとたけけ曲の『けけロイド』ネタもニコ動発のけけロイドと一緒に表示される状況になっている。どう森シリーズ制作スタッフ陣そして任天堂はこれまで日本語圏ネット上に於けるネットミームでしかなかった「けけロイド」という言葉をあつ森の最終大型アプデによって自らの手中に収めた訳である。「けけロイド」というネットミームは、とたけけ曲『けけロイド』によって一度、死んだのだ。
因みにごく最近日本語圏のYouTubeにUPされたけけロイド動画には動画制作者によるオリジナル曲を発表したものが登場している。だがこれはあつ森の最終大型アプデ予告によってとたけけ曲としての『けけロイド』の実装が判明した後からアプデ実施の間に創られたものである。
youtu.be

それでもどう森のとたけけは「元ボカロP」には多分なれない

しかし、どう森シリーズのとたけけが米津玄師やYOASOBIやヨルシカのような「メジャーデビューした元ボカロP及びその音楽ユニット」と同じ地平に立てるのか、それ以前に初音ミクはじめとしたボカロキャラと同じ地平に立てるのかというと微妙に思える。なぜならどう森のとたけけは初音ミクをはじめとする作曲用ツール+αの存在としてのボカロキャラと異なり任天堂のゲーム作品のアイコンキャラのひとつに過ぎないからだ。ぶっちゃけバンダイナムコのアイドルマスターシリーズをはじめとしたアイドルゲームのキャラや、任天堂作品であればスプラトゥーンシリーズに登場するシオカラーズやテンタクルスはじめとした劇中で流れる曲を作ったミュージシャンという設定のキャラと同じ存在である。そしてこう言うとゲーム好きなオタク系ネット民は激怒するだろうが、それらミュージシャン及びそれに準ずる立場という設定を与えられたゲームキャラが現実世界の各地における娯楽音楽の第一線を走るミュージシャンに本格的に「勝った」事例は現時点ではまだ少ないのではなかろうか。「勝った」例を挙げるとするならばアイマスシリーズ関連か、関連作品が先行し満を持しての今年のサービス開始後に大当たりして難無きを得た『ウマ娘プリティーダービー』のテーマ曲『うまぴょい伝説』ぐらいだろう。それらすらその「お手本」はモーニング娘。やAKB48をはじめとした現実世界の日本の少女アイドルグループでありそれらのヒットがあって受け入れられたゲーム曲である。スプラトゥーンシリーズの音楽もそこそこウケているとはいえ実のところコップならぬタコツボの中の嵐ではという感が否めない。
個人的にはAKB48以後の「女子中高生っぽいアイドル」の氾濫と初音ミクの登場がきっかけのニコ動のボカロ曲ブームは元々微妙な部分が目立つ日本の娯楽コンテンツを更にダメにした要因の大きなひとつではと見ているが、それはさておきアイマスシリーズやその影響を受けたゲームのキャラクターの持ち歌という設定の曲に対してどう森のとたけけ曲は一部にポップスのサンプルみたいな曲はあれど結局古今東西の楽曲サンプルでしかない部分を超えない以上、流行曲はおろかとたけけ曲の「お手本」に肉薄することすらまず難しいのではなかろうか。
しかもどう森シリーズでは何故とたけけが劇中における唯一無二のミュージシャンなのか、そして何故彼が現実世界の音楽ジャンルを知っているのかというストーリーが全く語られない。まあどう森シリーズの世界観設定は脆弱でありそれがまたシリーズの魅力と結びついているところがあるので仕方がないと言えば仕方がないが、スプラトゥーンシリーズにおけるシオカラーズやテンタクルス等の劇中に登場するミュージシャン設定のキャラに生い立ち等の設定が存在しているのは作品の世界観がそれを必要としたからだけでなく、どう森シリーズのとたけけというキャラについての反省や差違化もあるのだろう。
何が言いたいかというと、一部ネット民の影響を受けてゲーム音楽を持ち上げるのも良いがそれ以前にそうじゃないポップスはじめとしたゲームに一切関係がない音楽も大事にしろよ、あとどう森のとたけけ好きは戸高一生氏以外の歴代どう森シリーズ作品に関与してきたマジで全員レジェンド級なコンポーザー達にも注目してみてはどうかという事だ。
まあ日本の音楽シーンが衰退し滅びようが世界の先進圏における音楽シーンが健在である以上まずそんな事は起きないと思うがゲーム音楽の「お手本」となるポップス含めた現実世界の音楽が廃れたりダメな方向に行ったらゲーム音楽もその影響をいずれ喰らうのである。そしてその事は音楽以外の文化コンテンツについても同じだ。実のところ「高尚な」文化コンテンツも理解出来ないし大して興味も無い自分であるが、COVID-19パンデミック以後のTwitterを見ているうちに「表現の自由」を旗印にしてリベラルから左翼方向の者を腐しがちな日本のゲーム・アニメ・マンガやボカロ案件含めたそれらの影響を受けたキャラクターコンテンツ好きのオタク系ネット民の一部はもしかしてゲーム・アニメ・マンガやその影響を受けたコンテンツはそれ以外のコンテンツの影響あってのそれらなのだという事をわかっていないのではないのか? と思いたくなる時が冗談抜きに増えた。
あつ森アプデで追加されたとたけけ曲に『けけロイド』以外にもタイトルそのものズバリな『チルウェイブ』をはじめとした前世紀後半以降の娯楽音楽オマージュ曲が多く追加された事は、ゲーム音楽も現実世界の音楽シーンあってのものであるという事の証左に他ならない。だから元からオワコンな他の日本発の娯楽コンテンツ共々滅びろという感しかない腐ったJ-POPでも良いからゲーム音楽ではない曲、更に欲を言えばボカロ・UTAUやアニメともなるべく無関係な曲も今後のゲーム音楽の為に推すべし聴くべし。ま、世の中のゲームオタクの大半はそんな事をわざわざ他人から言われなくてもゲーム音楽以外の曲もしれっと聴いていると思うし、思想・信条・所業が好かないミュージシャンは叩くなり腐すなりするのは誰とて同じ、そして明らかにダメな音楽業界の所業や明らかにダメな考えを持ってしまったミュージシャンは批判されて然るべきだが。